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島原あゆむ
島原あゆむ
novelistID. 27645
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【第三回・四 】学び舎の誘惑

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「でねーそれからねー」
悠助が楽しそうに緊那羅に学校であった出来事を話している
「悠助は本当学校が好きなんだっちゃね」
友達のこと先生のこと授業のこと…学校から帰るとまずその日にあった出来事をヒマ子と緊那羅に話すのがいつの間にか悠助にとって習慣となっていた
「京助は毎日行きたくないとかいってるっちゃのに」
緊那羅(きんなら)が思い出して笑った
「僕は学校好きだよ~!! 楽しいもん!!」
悠助がにこ~っと笑う
「そっか…」
緊那羅も笑い返す
「緊ちゃんも学校いきたいの? 京助と一緒に行けばいいのに」
悠助が言った
「え…?」
たしかに少し『学校』というものに興味があった
悠助にとっては楽しいところ、京助にとって行きたくないところ一体どんなところなのか
「京助に言ってみればいいのに~行きたいって」
悠助がそういったときタイミングよく京助が3馬鹿を引き連れて帰宅した

「何を俺に頼むって?」
京助がやたらでかい荷物と鞄を床に置いた
「おかえりなさいませ京様」
ヒマ子が窓から顔を覗かせ愛のおかえりなさいを言った
「おかえりだっちゃ京助」
「おかえり~坂田たちいらっしゃい~」
緊那羅と悠助もおかえりを言った
「ちス悠、キンナラムちゃんもちース」
南が緊那羅と悠助の頭をパスパスと軽く叩いた
「その大荷物なんだっちゃ?」
京助と3馬鹿が持ってきた大きな荷物を緊那羅が触る
「あぁ コレは文化祭の準備道具」
坂田が大きな荷物をパシパシ叩きながら言った
「間に合いそうに無いから各自持って帰って作成」
中島がボール紙を広げ始める
「ここでやるのかよ; 奥の部屋のが広いし…奥いくべし奥」
京助が荷物を持って歩き出した
3馬鹿もその後に続く
「緊那羅そこにある俺の鞄持ってきてくんねぇ?」
京助が廊下から叫んだ
「わかったっちゃ悠助も行くっちゃ?」
鞄を持ちながら悠助に声をかけた
「うん!」
鞄を持って悠助と手をつなぎ奥の【元・開かずの間】に向かった

京助が窓を開けて換気をしている後ろで南は何やらでかい布に印をつけている
坂田は何やらノートに書いていて中島はというとボール紙を広げ線の通りに切り離している
「お、サンキュ~そこ置いておいてくんね?」
京助が振り向き緊那羅に言った
「…なんだか忙しそうだっちゃね」
いつもより馬鹿騒ぎがない3馬鹿を見て緊那が言う
「まぁラストスパートだしな…で、さっき何か俺に頼みがあるとか言ってなかったか?」
京助が鞄をガサガサさせて何かを探しながら聞いてきた
「あのねっ緊ちゃん学校行ってみたいんだって」
「ちょ…悠助;」
悠助が『ねー?』と緊那羅を見上げた
「…学校?」
3馬鹿と京助が同時に顔を上げて緊那羅を見た
「あ…いや…ちょっと…興味があるだけだっちゃ;」
緊那羅があわてて言った