剣道部と風に揺れる相思花
逆ハーレムはつらいよ
ちなみに、あのバスは合っていたらしく、
顧問の外河先生に電話したらこっぴどく怒られました。
西篠先輩が電話中欠伸してたから男子の反省は0のようで。
とりあえず、この後はコンビ二Aに来い。車で乗せてってやるから。
と外河先生に言われたそうです。
で、今移動中なのですが・・・。
男子(西篠先輩)、男子(迅)、男子(小西)、男子(細谷)、男子(悠斗)、で・・・。
あたしだけの女子。ストッパーがいねぇッ。ねぇやめてよ、
目の前で柔道の固め技すんのさ。
公共の場所で・・・て、迅にガン見されてる・・・もしや鼻の下のあいつですか?
「清尾?鼻血出てるよ?」
迅、気にすんな・・・。知ってるから。今、ティッシュ探してるから。
さぁ、何とかコンビニA到着・・・?
ここは駅前のコンビニAの駅前のやつ①だな。
ここ駅から一分以内にコンビニAが3つあって、でも全部駐車場ないんだよな。
ちなみに駐車場があるのは私たちが待ち合わせをしたコンビニ。
しかもあれはコンビニAで、ここらへんにコンビニAは4つあることになる。
こんな駅前の商店街に車突っ込むか?外河先生は。
しかもあの人の車でかいよな。8人乗りくらいだよな。来るのか?ここに。
否。絶対来ない。来るとしてもターミナル近くの待ち合わせしたところだ。
絶対にそうだ。Let’s 反論!
「西篠先輩。コンビニAってここじゃなくて、上の方のじゃないんですか。」
「あー。そういえば上にもあったなぁ。」
「ここにボ○シー来たら絶対交通の邪魔ですし。それくらいは外河先生も考えるでしょ。」
「じゃ、半分に分けて片方が上に行く、片方が残るいいな?」
で、西篠先輩がテキトーに分けた結果。
西篠先輩チーム=西篠先輩、細谷、私。
迅チーム=迅、小西、悠斗。
どう見てもおとなしいチームとうるさいチーム。迅はあんま気に食わないようで。
「あっ。でも今日ケータイ持ってきてるの清尾と西篠先輩ですから、そこは別れないと。」
標的あたしかいッ。まぁいいか。西篠先輩と別れんのは嫌だけど。
「じゃ、清尾。赤外線で。」
「りょーかいです。」
ちょ、やばい、かなりうれしいんだけど・・・。
こんなところでアド交換できるなんて・・・。
平静装うのが精一杯だわ・・・。あっ、終わった。
スコシ哀しくて、なんだか少しヘンな感じがした。
作品名:剣道部と風に揺れる相思花 作家名:成瀬 桜