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ひとりぼっちの魔術師 *蒼の奇跡*

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あとがき



本当は必要のない駄文です。
ご注意ください。

実はこの話が初めて、本にして完成させた話でした。
もともと話を考えるのは好きだったのですが、「形にする」までは至らず。
一寸思うところがあって、パソコンに向かって只管書き続けたのがこの話でした。
当時の自分の精神状態とか、その時考えたことの一部が今読み返すと如実に出ていて。
かなり酷い話だな、と思います。
いや、世界が崩壊するとかしないとか。
そういう話じゃなくて。
凄く個人的な話です。

別の作品でも「必ずモデルになっている人が一人いる」のですが。
ここでも登場させていました。
本人に言ったら怒られそうなので絶対にいえませんが。

さて、書き手は結構、上があれば下があると思っています。
なので必ず、ついになるキャラクターを存在させます(同じ物語の中で)。
この物語の主人公、蒼とついになるのは紅です。
7番目の話で出会うのは、紅です。

蒼とは「完全に真逆の世界を見てしまった」ことにより、ひねくれた、と言う。
非常に子供っぽい子です。
書き手にとっての子供は、元気があってキラキラしているというよりも。
自分の中にある世界が意外と狭くて、自分がこうだと考えたらそれ以上世界が広がらない。
そんな存在だと思っています。
だから、大人になってそんな感じで自分の思い通りにならないと興奮したりする。
そういう人を「子供っぽい大人」と言う…のだと勝手に決め付けています。

柔軟性を持つことこそ、本当の景色に一歩近づけるのかもしれません。

当時、自分が安らぎたくて、蒼の生きる世界を作りました。
自分の欲望のためだけに、随分と辛い思いを積み重ねる結果になった事は、
この物語に登場する人物達に謝罪しないといけない事だな、と思いつつ。