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　大量の魔弾を受けた親玉エイは、苦しそうな鳴き声を上げながら、
霧の下へと落下していった。かなりのダメージを受けていたので、
地面にキスをする前に死んでそうだった……。

　親玉エイを撃墜した３機の戦闘機は、エアリアルと併行して飛行
していた。たまに曲芸飛行をして、機内の隊員を驚かせた。
『少佐。あの３機は、特務艦の近くで待機している幻想共和国の艦
　から飛び立ったそうで、この機の護衛をするということです』
ヘーゲルが通信でそう言った。
「ああ、そうみたいだな」
山口はそう言うと、また窓の外を眺め始めた。しかし、妖夢が、さ
っきの話を蒸し返したので、犬走椛は「演習でメクラになったわけ」
についての取材を再開した。山口は仕方なく、それに付き合うこと
にした……。