eternity with・・・Bsaide・・・2
健二とオレの気持ち
「今日は本当にありがと!すごい嬉しかった!」
「千夏がそんなに喜ぶなら何回でも誘うよ」
「うん!また誘って!」
地元の駅まで迎えに来ていた彼女の親に挨拶をし、オレたちは別れた。
「あんなに喜んでくれると誘った甲斐があるな」
「・・・樋杉」
声が重なった。
「・・・何?」
健二の問いにオレが聞き返した。
「樋杉って千夏のこと・・・」
・・・・・・
「・・・そうだよ」
・・・・・・
「そ・・・っか」
・・・・・・
バス停に着くと最終バスが待っていた。
「今日はありがとう。また部活で・・・」
バスに乗りオレは健二にそう言った。
「あぁ。・・・がんばれよ。それと・・・」
その時バスの扉が閉まり、健二の言葉は最後まで聞く事が出来なかった。
(とうとう健二に言ってしまった・・・)
窓越しに見える星座も今日はやけに胸の中に刺さった・・・。
作品名:eternity with・・・Bsaide・・・2 作家名:沖田晴