惑星の記憶
「そう。そしてこれが、聖地への門であるコンラス・ウェルを開く鍵。実際各地でこれに似たのがいくつか見つかっているから、本物かどうか、魔法院に調査を依頼しようと思ってるんだ」
「なるほどね」
話を聞いていたラルフは、あまり興味がないのか、ため息を付いて横になっていた。
「そろそろ寝よう、明日がきついからな……」
どうやら眠いらしい。
「じゃあ、念のため魔獣よけの篝火を灯しておくよ」
リュックから、今度は緑色の液体の入った小壜を取り出す。そして壜の中身を、全て焚火にふりかけた。
「じゃあ、おやすみ」
「ああ」
焚火は青白い守護法術の光に変わり、二人はすぐに眠りに落ちた。