古代からの遺産
未来を生きる人類へ
我々の科学技術の進歩は目覚ましい。
太陽が作り出すプラズマが地球の大気圏に突入すると、大気中の粒子と衝突して磁場が発生する。それは地球のコアが作り出す磁場と作用しあって、電気を作り出す。
我々は電気を効率よく作り出す方法を発見し、発電機を作り出した。ここにある機械がそれである。
しかし我々は大きな間違いを犯してしまった。
これが作動することでマグマの流動性がなくなり、地球の熱源が失われつつあることが分かった。
急いで機械を停止させたのだが、すると反動により1年後には、マグマの活動が一気に強くなって火山噴火、地震が頻繁かつ大規模なものとなって発生し、多くの国が滅び、多くの命が失われた。
くれぐれも機械を作動させてはならない。
何らかの原因で作動を始めても、決して急停止させてはならぬ。
我々は未来を生きる君たちに災いが生じないように、地下深くにこれを埋める。
この上には建造物を造らないでほしい。
念のため、文字にして危険性を伝えておく。
ロス・ピンチュドス国 チャチャポヤ
2011.6.1