小説が読める!投稿できる!小説家(novelist)の小説投稿コミュニティ!

二次創作小説 https://2.novelist.jp/ | 官能小説 https://r18.novelist.jp/
オンライン小説投稿サイト「novelist.jp(ノベリスト・ジェイピー)」

居残り給食

INDEX|3ページ/3ページ|

前のページ
 

 智樹はピーマンを苦い顔をしながら食べ終わると、残り少なかった牛乳を既に飲み干した前田さんを見つめた。
 牛乳という存在が居なくなり冷静さを取り戻した智樹は、「僕も前田さんの事が好きかもしれない」と頭を掻きながら恥ずかしさ一杯で告げた。
 前田さんはその言葉を聞いて、にっこり微笑み、「ご馳走様しようか」と胸の前で両の手のひらと指を合わせ、合掌のポーズを取った。
 
 智樹と前田さんは、食べ物に色んな意味で感謝を込めて、「ご馳走様でした!」と頭を下げて合掌した。
 すると、教壇に置かれいるパイプ椅子に何時の間にか座っていた先生が、「お粗末さまでした」と苦笑しながら言った。


作品名:居残り給食 作家名:桜井悠希