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CROSS 第2話 『9番目の異次元ステーションでの災難』

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 通信を終えた少佐は、すぐに椿と2人の隊員を連れて通路を走り
だした。走りながら、ウィルと通信機で連絡を取った。
「ウィル! 早く隊員を通信室の前に集めて艦に転送してもらえ!
 このステーションは、あと10分ぐらいで光子魚雷が直撃するんだ!」
「大丈夫ですよ、少佐! 私も艦から連絡を受けました。すでに半
 分以上の隊員が転送されました。……残念ながら、生存者は一人も見つからなかったようです」
「……わかった。おまえも先に転送してもらえ。オレたちももうすぐ、そっちに着くところだ」
「それじゃあ、お先に!」
ウィルとの通信が終わった。

 少佐たち4人は、通路の曲がり角を曲がった。通信室までもう少
しである。だが、彼らは突然、走っていた足を止めた。2人の隊員
は口を大きく開けた。

 彼らの目の前には、通路の天井までいっぱいの大きさをしている
1体の悪魔が立ちはだかっていた……。ここを通らなければ、時間
に間に合わない……。