つれづれなる
起承転結は意識するほうです。
現在連載中の「天女の血」は、もともとはコンクールに応募するために考えた話でした。
コンクールということで、お題があって、字数制限もありました。
話を考えていく中で、コンクール用、字数制限を強く意識しました。
それで最後まで考えたとき、四章構成にすることに決めました。
その時点では、一章が「起」、二章が「承」、三章が「転」、四章が「結」という感じで、自分でも苦笑いしたくなるぐらい起承転結がはっきりした話でした。
しかし、字数が大幅にオーバーすることがわかり、応募を諦めた結果、話はどんどんふくらんでしまいまして……。
何章まで行くかは企業秘密です（笑）
でも、いつものように最後を決めてから書き始めてますので、必ず終わらせますよ。
「やおい」ってBLのことをさすのではなく、「ヤマなし、意味なし、オチなし」のことなんですよね。
意味があるかどうかは、読んだ方が判断されることだと思います。
というか、話に意味があるかどうかって、考えてみれば、よくわからないことだなと思います。
話に意味があるってどういうことなんでしょう。
その話を読んで人生が変わった、とかでしょうか。
テーマを決めて書くことはよくあります。
意味＝テーマだとしたら、そのテーマを読者が気づかないのは書き手の問題でしょうね。力不足ということで。
ヤマとオチについては、ないことは、まず、ないです。
なにかにインスピレーションを受けて頭に降ってくる光景が、まずヤマなので。
それを書きたくて書いているので……。
オチについてはすでに書いたとおりです。
しかし、ヤマとオチを比べたら、自分内では、ヤマ＜オチです。
完売済みの本の話を例に挙げます（でも、タイトルは伏せます）。
頭に降ってきたのは、下記のようなシーンでした。
銀時と桂は恋人関係にありましたが別れました。
桂が銀時をふった形です。
ところが、道で偶然会います。
季節は冬で、雪が降っています。
夜なので、黒々とした闇を背景に白い雪がいくつもいくつも舞い散っています。
もう別れたふたりなので、短い会話のあと、すれ違います。
桂はひとり歩きながら、やはり、銀時のことを考えます。
これまであったことが、自分の中に、さながら雪が降るようにいくつも思い出されて、降り積もっていきます。
そして、銀時が自分にとって非常に大切な存在であることに気づきます。
だから。
踵を返して、雪の降る中、走り出します。
……というようなシーンでした。
うちの銀桂本すべて読んだことのある方は「そんなシーン読んだことない！」って思われたでしょう（笑）
ええ、書いたことないので。というか、今、初めて書きました。
他の方にはありえないことかもしれないのですが、オチを考えたら、ヤマとなるシーンが別のものになってしまいました。
それぐらいオチ重視です。
こんなところでしょうか？
うん、本当に参考にならない話ですね。
でも、おもしろいと思っていただけたようでしたら嬉しいです。