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eternity with・・・Bside・・・1

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高校2年のこと



高校二年のクラス替えで出会った。
先生の目など気にせず自由に振舞う彼女に惹かれた。
勉強と部活ばかりの僕にはとても羨ましく思えた。

その想いが恋に変わるまでには時間はかからなかった。
オレは初めて恋に堕ちた

とても辛く忘れられない恋だったけど・・・





「千夏!遅いぞぉ!」
「ごめん~、髪がまとまんなかったんだもん・・・」

2限が終わった休み時間に彼女の声が聞こえた。
腰まで届きそうな茶色く染めた髪は綺麗にカールがかかっていた。

「また荻野につかまるよ?」
「だいじょうぶ、だいじょうぶ!逃げるから!」

そう言ってケラケラ笑う彼女。荻野とは生徒指導員で、しかも学年主任に運動部総主任というとてつもない教師だ。荻野の言葉は絶対的なものがある。

彼女が席に着くと隣の席にいた健二が声をかけた。

「千夏・・・大丈夫なのかよ?」
「だって、オールで飲んでたし・・・。酒臭い方がヤバイじゃん?」

反対隣りに座るオレは健二が羨ましかった。1年の時に同じクラスだったらしく、とてつもなく仲がいい。

「3限って英語でしょ?どうにか間に合わせたもん」

授業をサボる割に英語の生成はいいらしい。先日行われた全国模試では70万人近くが受けていたが、彼女は上から5番目の成績だった。

「あ・・・樋杉!」

健二がオレを呼ぶ声に彼女が振り返った。

「今日の部活休みらしいからカラオケ行かね?」
「あ~、あたしも行きたい!」

その彼女の言葉にドキンと胸が鳴る。

「千夏、放課後残れって細井が言ってたぜ?」
「え~?めんどい・・・ってかヤバそう?」
「・・・けっこうな」

細井は担任。荻野に呼び出される前にフォローでもするつもりだろう。
残念そうな彼女の心を打ち砕くように3限の開始を知らせるベルが鳴った。