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良い女と結婚したはずだった。ところが・・・現実は

彼の細君はさながら食虫花ように彼を捕まえた。そして、彼は捕まった憐れな昆虫といったところか。
「さっきから俺の顔を見ているけど、何かついている？」
　慌て顔をそらし、「要するに幸せということだろ！」と言ったら、「お前は人の話をちゃんと聞いている？」と彼は大笑いしたが、実に幸せそうに見えた。もし、そうなら、食虫花に捕まるのも、また幸せの一形式なのか。