キミがいるセカイ 『天使と悪魔』
千恵「もうリューキなんて知らない!」
竜輝「『知らない』って言ったらいけん!」
千恵「リューキなんて嫌い!」
竜輝「『嫌い』って言ったらいけんのーっ!!」
まだまだ続くどうでもいいケンカ。
(あーっ、もう!)
「うるさいっ!さっさとご飯食べなさいっ!」
私の声に目を丸くする二人。
「…」
(あ、しまった…。)
つい感情にまかせて大声を出してしまった自分に、反省した瞬間…。
竜輝「かーちゃん、なんで怒ってんの?」
「えっ…。」
竜輝「怒っちゃダメだよねー?」
千恵「ねー。」
何事もなかったかのように、キャッキャとご飯を食べ始める二人。
(え、えぇぇ…?)
なんか、私が悪いということで、一件落着、みたいな。
いやいやいや。何?私が悪いの?
作品名:キミがいるセカイ 『天使と悪魔』 作家名:柊 恵二