究極機甲 マシンバレル (仮 未完 名前は募集いたします)
評価試験 其の1
「おーいキセラ、ハルヤできたか〜」
校舎内に声が鳴り響く
ドアを開けて入ってきたシロウはもう一度言う
「キセラ、ハルヤできたか〜」
「ハードはOKだよ」
「…ソフトウェアがまだ」
ここは 学園
生徒の自主性を尊重する自由な学校だ
そんな学校でたった一つ認可されていない部活があった
その名はHA部(human armored部)
軍事ロボットを開発する非公認の部活である
部員は3人
雷前 士郎 (らいぜん しろう)
炎条 春哉 (えんじょう はるや)
海神 きせら (わだつみ きせら)
生徒会から弾圧を受け現在屋上が部室となっている
「いい加減早くしてくれよ 実践担当の俺の意味が無いぜ」
「ハイハイ」
キセラはカタカタとキーボードを打つと
「OKよ……」
とつぶやいた
ハルヤは
「機動性を重視し装甲は出来るだけ薄くしといたよ 僕としては好みの機体に仕上がってるよ」
といい
「限界出力出すと機体が分解するかもしれない 気をつけて」
とシロウに言った
「OKOK任せとけ! じゃあこいつの名前を決めようぜ」
と提案した
「……イグルー」とキセラ
「アサルトユニット」とシロウ
「早いなぁ二人とも僕には無理だよ 僕はイグルーに賛成かな」とハルヤ
「ちぇっわかったよ。じゃあイグルー出撃するぜ!」
イグルーに乗り込んだシロウは屋上から飛び立った
「全天周囲モニター右40度から50度まで壊れてる 後左足のスラスターが不調だ」
「わかった後で修正しとくわ」
「あっ左足にレンチ挟んだままだった 限界出力で飛ばしてくれるかい?」
「機体がばらばらにならないか?」
「まあ3秒までならね」
住宅街の上を飛びながらシロウは限界出力を出す
直後後ろを飛んでいた鳩が灰になった
「出力良好 左足も治った」
「オーケー帰還よろしく」
「了解!」
屋上に着いたイグルーのソフトウェアを書き直すキセラを見つつ言う
「しかしまさか国防軍からエース用の専用機作れって言われるとはな」
「僕も驚いたよ まぁうちは実績があるからね」
イグルーを見上げシロウは疑問を持った
「にしてもこんな使い勝手の悪い期待を要求するよな 早すぎて逆に運転出来ないだろ」
「まぁそういうのに慣れてる人もいるでしょ」
「武装もマシンガンとナイフのみ 汎用性が無いだろ HAは汎用性の高さが売りだろ」
マニュピュレーターが廃止された機体を見て溜息をつく
黒光りする機体は夕焼けに照らされ輝いていた
作品名:究極機甲 マシンバレル (仮 未完 名前は募集いたします) 作家名:夢轍