BAM
「まあ、明るく振舞っているけどいろいろあったのは違いないからな、ここでゆっくり今後の事とか考えていければいいけど。しっかし、もったいねぇよな。この顔じゃモテたろうに。なあ、帳もそう思わねぇか」
あらためてベンチに座りなおした亜っちゃんがあのパスポートの写真部分を帳に向ける。
さっきから何を言いたいのか解らないのだけれど、ねぇこの写真って門前さんなの?本当に?男の子だよね。
「あれっ、お前解ってなかった。本当に、まだ解んないのかよ。ほれ、ここの性別がMってなってんだろ。Mはメールmale男って意味だ。女なら、Fのフィメールfemaleって事。つまり飛鳥は男なんだよ」
えっ、エムは男で、エフは女で…門前さんはエム=男…え~~~
「何だ、帳どうした。瞳孔が開きっぱじゃねぇか。しかも、ヒクヒクしてるし…お前、やっぱ気づいていなかった。ガハハッ、笑える。身近な人間には流石のお前の鼻も効かないってか…おいっ、帳~戻って来い。現実は厳しいもんだぞぉ~」
動けなかった。
ショック過ぎて身体がストを起こしてしまったよ。
門前さんが、そんなぁ。
「あれ、どしたの帳。ヒクヒクしてるけど」
上下ジャージ姿で現れた門前さんに亜っちゃんが今までの状況を説明した。
すると門前さんも大いに笑い転げた。
亜っちゃんの背中をバンバン叩きながら笑っている。
「帳、あたしは人造人間飛鳥だよん」
とナイスバディな容姿の門前飛鳥はピースする。
あぁ、猫も目眩するんだとこの時初めて感じた。
けれど、門前さんを好きな事に変わりはないのだ。
だって性別なんて猫である帳には関係ないしね。
ハハハッ…はぁ。
って事で、始まりました「バム」
今回の1話目の主人公は門前飛鳥。
おねえキャラ誕生でした。次回は+α部分のお話です。
今回書いていて思いました。
リハビリせねばと…色々とご指摘あると思います。
そのような場合はメールにてお知らせ下さい。
全力で対処します。