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小太郎の飛行機旅行

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 24日木曜日は新千歳空港10時55分発で、洞爺湖のコテージを5時30分に発ち、買っていたパンを食べながら車を転がした。
 8時に空港に着いたのだが、車の中を掃除してから返す、というのだ。持参したシートを敷いていたが、毛は散乱している。リュックに詰めて持って来ていた粘着コロコロとガムテープで1時間もかけて念入りに掃除した。
 
 そして今回のケージ入れはかなりの抵抗はあったが、夫が抱えあげることができたし、私がしっかり台車を押さえていたのでスムーズに終わった。
 夫はビジネススーツに着替え、レンタカーを返して札幌へ。
 
 空港で買った、かに弁当と石狩鮨が唯一北海道らしい食べ物であったかもしれない。いやいや、サービスエリアで食べたイクラ丼があった。びっくりするほどたっぷりと乗ったいくら。口に入れて噛むとピュッと汁が口からほとばしり出て、食べ方には困った。
 少し歩けばすぐ食べ物屋に出くわす食道楽の大阪から来た者にとって、食べ物屋が非常に少ないのにも困った。
 
 北海道では、私の定番とするそば、団子、餅菓子の代わりにラーメンと、バターやミルクを使った和風洋菓子が主流である。ソフトクリームを小太郎と分け合ってよく食べた。
 そうだ!
 北海道といえども、夏は暑いのだ。日中には摂氏28度にもなる。
 建物の中は窓を開けていても風通しが悪い。暑さ対策には無縁の構造、むしろ寒さ対策が十分で密閉性がよい。エアコンなど付いていない。申し訳程度に扇風機があっても風通しが悪いので心地よい風は送られてこない。
 夏は、緯度の高い所よりも高度が高い所のほうがよいと、つくづく思った。
 
 北海道は広くて大きい。数十分走っても一直線の道路が続く。ずーっと真っすぐだ。
 もひとつ・・・ゴミ箱がない!
 外にはゴミ箱がない。コンビニにもない。たまたま立ち寄った所だけのことかもしれないが、ゴミの分別がかなりややこしいようだ。
 
 
 数日後、電話が掛かってきた。
 『レンタカーなぁ、汚れたまま返してもよかってん。ワンちゃんの毛もOKですよ、やて』
 
 そういうことは、あらかじめ確認しとかんかぁ!

 
 ○○○レンタカーはペットお断りだそうです。念のため。
作品名:小太郎の飛行機旅行 作家名:健忘真実