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ワールド・トゥ・ワールド 第一話

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そして俺は、鏡の中の変わり果てた自分を見た。
(これが・・・俺・・・?)
年はだいたい12〜14ぐらいに見える。そして・・・
(か・・・かわいい!)
肩あたりまで伸びた銀髪に少しつり目気味な大きな赤い目がどこか現実味を薄くしている。そして、肌はリエラさんと同じく透き通るような白だ。
(なんか別世界の住民みたいだな・・・)
実際その通りなんだが。

俺達は親に事情を話した。
はじめは信じなかったがリエラが魔法を見せたり俺しか知らないようなことを言ったりすると少しづつ信じてくれるようになった。
そして、
「俺はリエラさんの住んでる世界に行こうと思っている。」
俺はそう言った。リエラが言った[私たちの世界]が、[この少女のあの人間離れした力]が、そして「襲われていた理由」が気になるからだ。
「そんな、危ない・・・」
「母さん、いいじゃないか。それにこんな夢みたいな出来事を信じろと学校の奴に言うのか?」
確かに学校になんて言ったらいいのか見当もつかない。
それにどうやら賛成してくれているようだ。
「お父さんがそう言うなら・・・」
お母さんも一応納得してくれたようだ。
「ちょっと、私はまだ!」
「今の和也はとんでもない力を持っちまったんだろ?力があるんなら壌ちゃんの助けになるかもしれないだろ。」
「でも・・・関係のない人をこれ以上っ!」
「もう巻き込んでんだ、責任ぐらいとってやれ。」
お父さんが冷たく言い放つ。
「・・・わかりました。」
リエラさんも折れてくれたようだ。
正直何をすればいいのか分からなかったので助かった。
「おまえの友達にはうまいこと言っておく、じゃあ・・・行ってこい。」
俺にはお父さんが少し寂しそうに見えた。
「お父さん、お母さん、じゃあ・・・行ってきます!」
俺は未だ見ぬ世界へと旅立とうとしていた。


第二話に続く・・・
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次回予告


「ここが私の住む世界・・・幻界よ。」


「私は・・・祖国に裏切られたの・・・。」


「俺達の仕事は世界から世界へ旅をして、技術や仲間を集め、そして、この戦争を陰で操る黒幕を倒すことだ。」