Dream Savior #プロローグ
電車の音が響いている。
おい!子供二人がホームに落ちたぞ!
誰かあの子たちを助けて!
男の声と女の声が飛び交うのを聞きながら、一人の少年が線路へと飛び込んだ。
子供たちを引っ掴み、退避スペースへと駆け込む。
その直後、急ブレーキをかけながら電車が滑りこんできた。
大丈夫だ……。
安心した瞬間だった。
「お母さんっ!」
子供一人が電車のほうへ飛び出していく。
どうやら反対側のホームに母親がいたようだ。
母親の凍りついた表情が、少年の瞳に焼きついた。
助けなければっ!
少年がそう思ったときにはすでに、子供の姿はなかった。
ただ、速度を落とした電車が目の前をゆっくり滑って行くだけだった……。
おい!子供二人がホームに落ちたぞ!
誰かあの子たちを助けて!
男の声と女の声が飛び交うのを聞きながら、一人の少年が線路へと飛び込んだ。
子供たちを引っ掴み、退避スペースへと駆け込む。
その直後、急ブレーキをかけながら電車が滑りこんできた。
大丈夫だ……。
安心した瞬間だった。
「お母さんっ!」
子供一人が電車のほうへ飛び出していく。
どうやら反対側のホームに母親がいたようだ。
母親の凍りついた表情が、少年の瞳に焼きついた。
助けなければっ!
少年がそう思ったときにはすでに、子供の姿はなかった。
ただ、速度を落とした電車が目の前をゆっくり滑って行くだけだった……。
作品名:Dream Savior #プロローグ 作家名:月 桂樹