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Juno は きっと微笑んだ

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「はい、なるべく早く教会行って、司祭に会って来ますね」
「えらい人なのか、その知り合いって、その教会で・・」
「えっ、あっ たぶん1番偉いって言うか・・そうなるのかな・・偉いって言うかどうかはわかんないですけど・・」
「そっか、そんな人と知り合いなんだ・・劉ちゃん、すごいな・・助かったわ」
少し、ほっとしたのか、隼人さんが、やっとゆっくり食事を口にしていた。
「結婚式って日にちはもう決まったんですよね・・」
直美がうれしそうに聞いていた。
「6月の10日に・・」
「そうですか、おめでとうございます、あっ、でも、早くしないとですね、教会・・もう3ヶ月しかないや・・早くステファンさんのところに行かなきゃいけないね、劉」
「うん、そうだね、今度の休みに一緒にいこうか、直美も・・」
「うん、わたし、明日休みだけど・・劉もでしょ・・」
「そうだね、じゃぁ 明日一緒に行ってみようかぁ」
2週間ぶりのはずだった。
「悪いなぁ、たのむわ・・おっ 肉きたから、さっ、食べて・・」
メインの肉料理が運ばれていた。羊のようだった。良く考えたら、羊だったら、魚介類のほうが良かったような気がしたけど、口にいれたら、すごくおいしい料理だった。
「おいしいです」
直美がにっこりだった。もちろん俺もだったし、ほっとした顔の隼人さんもにっこりだった。

それから、ゆっくり食事を頂いて、エスプレッソコーヒーと小さなケーキまで頂いて、隼人さんの車で家まで送ってもらって、部屋にたどり着いたのは8時半になっていた。
「ステファンさんのところって、結婚式むずかしいの・・」
「信者さんじゃないとね・・たぶんダメなんだと思うんだよね・・」
「さっきも、そう言ってたね・・」
「ま、聞いてみるよ」
「なんか、ちょっと 乗り気じゃないでしょ、劉って・・」
「えっ そうでもないよ」
そう答えたけど、直美の勘が正解だった。
ちょっと ほんとうはイヤだった。理由は今は、とっても直美には言えないことだった。
大事にしたいことだった。