前世だかのメイキング
【没設定】
幾つか、裏設定にいれようか没にしようか悩んでる裏設定があります。
備忘録の他のところにもたくさん盛り込んでありますが、ソレとは関係なく。
●転生するタイミング
電波受信の有無についてというか。
これ、まだどうしようか悩んでます。
ぼけーっと、生前の後悔が晴れたときに転生する、っていう設定を想定してました。
で、後悔を忘れるのに300〜400年かけた人が多いんだよって。
生きてる人に、自分が至らなかった所為で影響があるのはこのあたりまでじゃないかな、って。
明治維新で四民平等が整えられて、機能してきた現代。
まだ不公平感はあるけど、人権を侵すほどじゃないかも、っていう現代。
その頃なら、生まれ変わっても問題ないんじゃない?って書いてる人は思ってます。
蘭丸さんは子供だったから、後悔が他の人より少なくて、何回か既に転生を繰り返してる設定でした。
チカちゃんもそう・・・だったんだけど、BASARA3の毛利ルートでの最期を読んで・・・本当に後悔が少ないのかな?・・・と。逡巡してます。
6つめの話の頃に台詞集を買ったんだと思います。
ホントは、電波受信後に佐助さんと「前の大戦でさー、お前の生まれ変わりだと思った奴とダチだったんだぜ?けど、佐助思い出さないからさー」「・・・それ多分、違う人だよ」みたいな会話をさせたかったんですけど。
何よりも、織田さんが・・・。アノヒト後悔するの?ていうかそういう情念あるの?ていうか、何考えてるか想像もつかないんですけどっ?!
・・・という。そんな理由で、まだ書いてる人にも消化できてない感情がキャラクターに多いので没設定。
●片倉さんの年齢
ちょっと初めの頃、片倉さんを伊達ちゃんより年下にしたかったのです。
伊達ちゃんは「自分の好きなことをやるし、義務として下の者を守る事だって好き」。
片倉さんは「伊達ちゃんの好きなことを守るのが義務、ていうかその義務が好き」。
そういうスタンスだと捉えてます。
これが逆転したらどんな関係になるのか?
伊達ちゃんにとって「守るつもりだけど守られてる」。
小十郎さんにとって「守ってるけど守られてる」。
この関係のバランスが崩れたら。
そこを、とても知りたかった。
多分、お互いにできることを精一杯やるだろう。
片倉さんは出来ることが少ない自分に歯噛みするだろうし、伊達ちゃんは我慢をたくさん覚えるかもしれない。
そういう生活をしてる、二人を見てみたかったんです。
が、弁当から伊達ちゃんがダメだししたからね。
年下に作ってもらう弁当なんか食っても味がしねえんだよ、って。
それで、没設定になりました。
●生まれ変わる先について
これ、書くの忘れてました。
ほとんどアトランダムです。
ただ、もともと血縁だったりすると近くなりやすくなります。
真田さんちが一番顕著ですね、この設定。
お母さんと妹はともかく、親父と兄弟は前世の関係引き摺ってきたよ。
イレギュラーなのは、結婚した人たちです。
まつが解り易いのですけど、二世の契りというか。
結婚して、おんなじ墓に入った人ほど、血縁近くに転生しやすい設定があります。
織田濃子も、そう。信長の従姉筋です。
ちなみに濃子という名前は、BASARA繋がりで田村由美さんの漫画から持ってきました。
彼女の漫画で、のーこちゃんが好きで。彼女の名前も、濃姫から持って来てるし。
BASARAと言ったら田村由美さんでしょうや、と思う歳なんです(笑)。
でも、本当にあれは凄まじい漫画でした。
歴史エピソードをこれでもか、とアレンジして取り入れてます。
そっちの評価、あんまり聞かないんでアレ?と思うけど。
少女マンガとしても、歴史物としても成立してる素晴らしい漫画です。
一巻発売時の小1から書いてる人は追っかけてました。
・・・金欠なんで漫画だけでしたけど。
本当に、BASARA=ダイヤモンドの意、みたいな漫画です。
あ、脱線した。
帰蝶、転じて蝶子でも良いなと思うんですが、虫の名前ー?と書いてる人が思ったのもあって、濃子です。
蝶のメタモルフォーゼ、きしょいよ、と思ってるんです。
で、この設定で行くと、可哀想なのが市でした。
史実で浅井さんの後にも結婚してますから、浅井さんの親戚にはなりません。
でも、BASARAじゃ再婚もしてないから、織田姓のままです。
ただ、この設定、本当にあんまり関わらないんで無視ってました。
喋ったのも市くらいだし、今後、この人たちを書くネタもあんまりないんで。
だから没ネタです。
●初陣について
これ、シリーズのネタの基準として大事でした、書き忘れごめんなさい。
史実を読んでても、特に幸村さんとかですが、一体何を持って初陣というのか、わかりません。
幸村さん、小田原攻めとか他の戦に参加してる?と言われるのに初陣じゃないとか。アレ?みたいな。
ただ、洋の東西を問わず中世の頃の戦の作法に、名乗りの有無を重要視する傾向があります。
中国は古代からですけど。
平家物語とかで、あの長ったるーい、自己紹介の名乗りがあるじゃないですか、あれ。
真面目に、本気でやってるみたいなんですよね、あの当時。やらなかったら将として育ちが疑われるくらいで。やらない=雑兵みたいな。
段々と短くなったみたいだけど、戦争が物量戦になるまで、やってたみたいに見えます。
あの名乗りをやっていい、というのが初陣と言えるかも知れないな、と思ってます。
が、忍は本当に、戦に参加したというか、仕事して金銭を得ることを初陣としてそう。
子供の忍は、情報戦とか暗殺が初陣なんだろうなーと朧げに思ってます。
伊達ちゃんの名乗り、短くて楽そうですよね。BASARAはスピーディーなんで、みんな短いですけど。
「奥州筆頭、伊達政宗」ってだけで自己紹介が終わるの、伊達ちゃんの性格もあるんだろうなーと思います。知名度無いと絶対無理だけど。
仕合う直前で、あんな長いタルイ口上、述べてられるかっ!!みたいな。
多分、やろうと思えばやれるんだろうけど。
名乗りをやらない=雑兵、みたいな扱いなんで、本当に幸村さんと宮本武蔵は特殊ですね。
真田は武田から離れないし、宮本は雑兵との境目が曖昧で。でも二人とも名前が通っちゃってるし、名前だけなら名乗ってる。
名乗りって「所属+名前」のセットで必要なんで。
どっちの陣の人間かを表明しないと間違って自軍の人を相手にしてしまうから。
人がたくさんいると、誰がどっちか分からないのは将であってもそうです。
特に鎧とか着てると顔もわかりにくいし。だから兜の前立てが発達したんだし。
武田の赤揃えはそういう意味でも実用的で感心します。戦意向上に向いた色だし。
ああ、大将は所属と名前が一緒だから、これも特殊か。でも初陣で大将ってあんま無いからいいか。
そして女性陣。・・・名乗り、やってるっけ??
BASARAでやってるの、思い出せない・・・。ので、実は電波受信してないかもしれないという設定が醸造中。
作品名:前世だかのメイキング 作家名:八十草子