むべやまかぜを 風雲エターナルラブ編3
総太「……昔こういうこういう実験があった」
総太「テレビとラジオで同じ人物に同じ嘘を言わせる。その様子を被験者に見せて、あるいは、聞かせてどれだけの確率で被験者は嘘を見破るか」
総太「普通はみんな思う。テレビを見せられたほうが嘘を見破る確率は高いと。なぜならばテレビのほうが情報量が多いから」
総太「でも……実際はラジオを聞かされた人のほうが嘘を見破る確率は高かった」
総太「目に見えるものだけが全てではないんだ……」
○タイニー・エター シーン05 あかりの登場 場所 住宅街 時間朝 ■一矢
//立ち絵 あかり
あかり「むー……キョースケー……眠い……眠い……学校なんか行きたくないんだ……」//あかりボケ顔
恭介「……」
あかり「なんで学校なんてあるんじゃろうかのう……」
あかりは不平をいう時はおかしな広島弁になる。
あかり「……なんで総理大臣は学校を置いとくのかのう」
恭介「なんでって……」
あかり「信長様がいてくれたらのう……頭の固い文部大臣の首を十個でも二十個でも刎ねてくれるだろうに……」
あかりは比叡山の焼き討ちのことを授業で聞いてから、なにかあるとすぐに『信長様がいてくれたらのう』って言うんだ。
自分に都合の悪い人は信長様が誅殺してくれるって、あかりはそう信じている。
でも……僕は思うんだ。
織田信長がもし今いたら、きっと怠惰で身勝手なあかりを真っ先に手打ちにするって。
○本家エター シーン03 ありすの登場 場所 マンション前 時間 朝 ■花世
//立ち絵 ありす
ありす「……」//ありす不機嫌
総太「えーと……なんかあったの?」
ありす「別に、そんなんじゃないけど……」//明らかに不機嫌
総太「……」
ありすは何か困ったり、迷ったりした時になかなかボクに相談をしてくれないんだ。
最初から……問題が大きくなる前に相談をしてくれれば、対処の方法って結構あるはずなんだ。
でも、ありすが僕に相談を持ちかけてくるのはいつも揉め事が大爆発、大炎上してからなんだ!
総太「……」
ありす「……」//こちらの様子を伺っている。
総太「……何か困ったことがあるんだったら、早めに言ってよね」
ありす「……」
作品名:むべやまかぜを 風雲エターナルラブ編3 作家名:黄支亮