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看護師の不思議な体験談　其の六

病院に勤務していると、どうしても避けて通ることのできないことはたくさんあります。
怖い先輩との夜勤だったり、勤務をしながらの消防訓練だったり、偉そうな医師を上手く持ち上げたり。
それらももちろん乗り越えないといけない事柄ですが…。

今回は、患者様の死についてです。
施設によって違うと思いますが、お亡くなりになること等をステルベンと言います。患者様が亡くなると『ステった』という言い方をしたりします。直接的な言い方を避けるためと、他の患者様に気付かれないようにするためです。
病院で最期を迎える時、または死を迎える事が分かっている時、私たち看護師はどうしてあげたらいいのだろうといつも考えさせられます。答えの出る問題ではありませんが、こうやって患者様とご家族にとって一番いい方向性を考える過程が大切なのだと思いますし、後輩にもそう指導してます。