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ヨシイ ハル
ヨシイ ハル
novelistID. 23704
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俺たちはどれぐらい一緒にいられるのだろう。

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「もうすぐ夏だね」

気が早い波留のひとこと。



その前に梅雨があるし。

だいたいあんた、

「夏は好きじゃないんだろ」


「んー、暑いの苦手」


知ってる。


「今年も暑くなるのかなー…」

ひとりごとみたいな波留の声がする。


そうやって

波留の想像する近い未来にいつも俺が居たらいいなぁ。


俺の部屋。

二人きり。


「あ、飛行機雲!」

空を差す細い指と俺に向ける楽しそうな顔に「ほんとだ」と返す。



もしも。

その存在を俺だけのものにできたら。


そしたら…


大切にするよ。


わがままだって、きっと許しちゃうな。

いつもあんたの幸せを一番に考えるし。



絶対、独りにしない。

寂しい思いもさせない。



あなたに触りたいよ。


本気でそうなんだ。




なーんてことは


さすがに言えるわけなくて。




ほんとは不安だらけ。


いつもどっかで思ってる。


俺たちはあとどれくらい一緒にいられるのだろう、って。



                            -end-