闇を抱える少年
Part1
???(ここが魔法学校メノスか)
そうここはバルデスカ最大の学校『メノス』
そして今日は新入生の入学式である。
ここに一人の少年がいた。
彼の名前はアルス=コーデス
アルス(僕はここでやって行けるのだろうか)
彼はフードが付いてるローブを着てフードを深く被り顔が見えない。
アルス(おっと、ここで立ち止まっていたら、邪魔だな。)
少年はさっさと入学式がある闘技場に向かった。
???(ここが、あの有名なメノスか)
ここにも一人の少女がいた。
彼女の名前はカリナ=ヒランド
カリナ(確か父さんが言うにはアルスもこの学校に入学したんだよね、アルスとはもう5年もあってないから楽しみね)
そう胸を踊らせながら闘技場に向かう。
入学式
この学園の学園長が話し出した。
ファルス「俺の名前はファルス=メノスだ。ながったるい話はきらいなのでこれで終わり。」
教頭「学園長!ちゃんとやってください。」
ファルス「面倒い、新入生の諸君もう教室行っていいぞ。」
そう言われると新入生はみんな各々教室に移動した。
アルスもカリナも1-Cの教室に向かう。
カリナ(アルスいるかな~)
カリナは教室に入ってキョロキョロしている。
アルスは顔が見えないため分かりにくいが、緊張してる様だ。
そうこうしてるうちに教室の扉が空いた。
???「よーし席に付け、
今日からこのクラスの担当になったブランク=ハーネスだ。
今日は一人一人自己紹介をしてもらう。どんどんしていけ。」
そう言われて自己紹介が始まる。
カリナの番になった。
カリナ(カリナ=ヒランドです。
属性は風です
ギルドランクはCです。
よろしくお願いします。」
このギルドランクとはギルドで仕事してその強さでランクが決められる。
ランクは下からF,E,D,C,B,A,S,Z,Kと分類される。
学生は基本FかEなので、カリナはとても優秀である。
そうこうしてるうちにアルスの番になった。
アルス「...アルス=コーデスです。
魔法は魔力がないから使えません。」
ざわざわ
教室の人達が騒ぎ出した。
男子1「(おい、魔力ないってどういう事だろう?)」
女子1「(わからないわ)」
ブランク「おい、静かにしろよ。」(それにしても妙だ、魔力は誰にでもあるはずなのに。)
カリナ(アルスよね、彼。
だとしたら変よ。だってアルスは昔は私より魔法がうまかった。それに顔も隠れてよく見えないわ。)
ブランク「ちょっと、さすがに顔を見せないのはまずいだろ。
フードをとって見せてくれ。」
アルス「....分かりました。」
そういいアルスはフードをとった。
そこには黒い髪に黒い目をした美少年がたっていた。ただ一つ、両耳に変な形のピアスをしていた。
アルスは10秒位してまたフードを被り席に着いた。
ブランク(どういう事だ、あのピアス、確か魔力を抑える道具じゃなかったか。どうしてそんな物を)
カリナ(やっぱり、アルスだわ、あの顔を忘れるわけ無いもの、
だってアルスは私の...)
まだ教室はざわついていたが、着々と自己紹介を終わらしていった。
その間、女子達はアルスを見ては目を逸らしたりしていた。
ブランク「よし、全員終わったな、明日はいきなり使い魔召喚(ピクッ)と魔武器制作をするから、楽しみにしていろ。」
皆はそれぞれどんな使い魔を出せるかなど話している中、アルスはうつむいていた。
アルス(使い魔なんて出したくないな)
そう思ってると。
カリナ「アルス、久しぶり!」
アルスは驚いた。
アルス「えーっと、君は?」
カリナ「ひどい、私を忘れたの?」
アルス「ごめんなさい。」
カリナ「まぁいいわ、私はカリナよ。5年ぶりね。」
アルス「カリナか、気づかなかったよ」
カリナ「魔力が無いってどういうこと?
昔は私より魔法がうまかったじゃない。」
アルスは黙ってうつむいた。
カリナ「喋りたくなかったら、別にいいわよ。
でも、いつか教えてね。」
アルス「...分かった。」
そういいアルスは教室を出て、寮に向かった。
アルス(大きいな~)
アルスは今でかい建物の前にいる。
アルス「すみません、寮監さん。」
???「あらどうしたの?」
アルス「新入生の部屋ってどこですか?」
???「君の名前は?」
アルス「アルス=コーデスです。」
???「アルスって、ブランクのとこの生徒ね。」
アルス「どうしてそれを?」
???「ブランクが言ってたのよ、変わった奴がいるってね。」
アルス「あのぉ、ブランク先生とはどういう関係ですか?」
???「ブランクは私の弟
因みに私の名前はルリア=ハーネスよ。」
アルス「そうですか、よろしくお願いします。」
ルリア「こちらこそ」
アルス「それで、僕の部屋は?」
ルリア「そうだったわね、
えーっと、はいこれ、貴方は508号室よ。」
そういいカードキーを渡す。
アルス「ありがとうございます。」
そういいアルスは自分の部屋に向かう。
そして疲れたのか直ぐに寝てしまった。