小説が読める!投稿できる!小説家(novelist)の小説投稿コミュニティ!

二次創作小説 https://2.novelist.jp/ | 官能小説 https://r18.novelist.jp/
オンライン小説投稿サイト「novelist.jp(ノベリスト・ジェイピー)」

看護師の不思議な体験談 其の弐

INDEX|1ページ/4ページ|

次のページ
 

看護師の不思議な体験談  其の弐




 ある夜勤にて。

 仮眠する時は、カンファレンス室に簡易ベッドを使って横になる。ぐっすり寝るのは難しいのだが、それでも、体を横にするだけで大分違う。
 ただ、そのカンファレンス室ではしょっちゅう『パキン、パキン』といった、小枝を割るような音が聞こえる。音がするだけで、これといった実害はないのだけれど。
 たまに、金縛りはある。初めて、病院で金縛りにあった時は死ぬほど怖かった。けれど、回数をこなしてくると、だいぶ慣れてきた。
 疲れてるだけかなとも思ったりし、ちょっと余裕も出てきた頃。


『パキン、パキン』
(ああ、また聞こえてきた)
 簡易ベッドに横になり、うつらうつらし始めた時だった。
 足元からくる冷え込み。
 突然の金縛り。
(久しぶりかも、金縛り)
 怖いという思いもあったが、またか、という思いのほうが強かった。
 普段なら、めっちゃビビッてたと思うんだけど、この時は勤務がハードで、このわずかな仮眠時間のほうが大事だった。
(お願い、今しか寝れないんだから、邪魔しないで!)
 今思えばこの反抗的な思いがいけなかったんだろうか。