看護師の不思議な体験談 其の一
看護師の不思議な体験談 其の一
病院に勤務していると、よく友達に聞かれる質問第1位は…。
「ねえ、幽霊って見たことある?」
じゃないだろうか。
『病院=幽霊』
そう思ってしまうのは、病院が人間の生死に深く関わる場所だから、しょうがないのかもしれない。
私の場合は、答えは「見たことはない」だ。
怖い話を聞きたい友人たちにとって、私はつまんない存在だと思う。けれども、本当なのだからしょうがない。正直、全く霊感とかないし。できることなら、このまま見る機会はないほうが…。と、願ってはいる。ビビリですから。
しかし、正確には、「見たことはないが、感じたことはある」かなぁ…。
ごくたまに、そういう不思議な体験をしたり、スタッフから鳥肌ものの話を聞いたりすると…、ああ、やっぱり病院だもんなぁと再認識。
普段は、そんなことを気にする暇もないくらい昼間も夜中もお仕事お仕事。
いわゆる『ナースのお仕事』だけれど、ドラマみたいなキラキラした出来事は滅多にありません。
そんな私の、たまに起こる不思議な体験談を。
作品名:看護師の不思議な体験談 其の一 作家名:柊 恵二