我らアスター街17番地区ストレングス部隊
「フォーズ爺さんなら死んだよ。事故で三日前にな」
酒を吹くまいとしたのだろう。サイラスが思い切り咳き込んだ。
「ちょ、待っ、じゃあ、僕達があったあのお爺さんは誰……」
「やっぱりな。こういうオチか」
半眼で呟き、アシェルは残った酒をあおった。
「この町って、結構多いんですのね、幽霊の人工密度」
ファーラが、「まあ、どうでもいいことですわ」とでも言いたげに口を押さえて小さなあくびをした。
作品名:我らアスター街17番地区ストレングス部隊 作家名:三塚 章