小説が読める!投稿できる!小説家(novelist)の小説投稿コミュニティ!

二次創作小説 https://2.novelist.jp/ | 官能小説 https://r18.novelist.jp/
オンライン小説投稿サイト「novelist.jp(ノベリスト・ジェイピー)」

140

INDEX|23ページ/35ページ|

次のページ前のページ
 

どうしようもない話(指定なし)




冷え切ったシーツに頬を寄せると、さらりとした布地の感触が肌に伝わった。
まるで何事もなかったかのようだ。

思わず口にした名前が醒めた空間に虚しく響く。
昨夜のそれとは別物だった。

まざまざと思い知らされる事実に、どうしたことか涙も出ない。

乾いた部屋には一人きり。
本当に、何事もなかったのだ。



お題 『一人』『布地』『名前』

作品名:140 作家名:神崎