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CROSS 第11話 『奇妙な夜間行軍』

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 ヘーゲルとの通信を終えた後、妖夢は山口にこの世界を異次元間弾道ミサイルで攻撃するつもりなのかと問い正してきた。山口が平然と「そうだ」と答えると、妖夢は頭を抱えた。
「外の世界の人間が考えることはわからない……」
「左遷されてプラントの帝国連邦大使館の駐在武官だったときも、コーディネーターにそう言われたな」
「現在、あなた達CROSSが起こした異次元間弾道ミサイルでの攻撃についての公聴会が開かれようとしているんですよ!」
「……今回のミサイル攻撃は悪魔を滅ぼすためで、オレ達のあのミサイル攻撃は反自由主義者を滅ぼすためだ!!!」
山口はそう自信満々に言った……。だが、妖夢はひるまなかった。
「本当は金儲けしたいだけじゃないですか! 証拠はたくさんありますよ!」
「……たまたま金儲けにつながっただけの話だ! だいたい、幻想共和国だって、異次元間弾道ミサイルを保有してるじゃないか!」

 その後も山口と妖夢は口論を続けたが、馬鹿らしくなったのか疲れたのか、2人とも完全に黙りこんだ……。
 次に2人が喋ったのは、救援のエアリアルが接近したときだった。夜が明け、朝日が塔をうっすらと照らし始めていた。
エアリアルが陣地の近くにある発着場に着陸しようとしていた。
「まあまあいい戦い方をしていたよ。庭師」
「死んでも冥界には来ないでくださいね。ネオコン」
2人とも悪口を言いながら発着場に向かった。