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妖怪と仲間達、そして自分 ep.1

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 数分後、田舎道のせいかガタンガタンとバスには似合わない音を立てながらバスはゆっくりと進んでいった。
 そして俺の計画した「誰でも良いから学生話しかける作戦」は見事に潰されてしまったのだった・・・・というか老若男女誰もいないってどういうことよ
 ・・・しばらく座って風景を眺めたり、鞄の中から漫画を取り出して読んだりするがすぐに飽きてしまい、結局自分の知っている魔法学のことをまとめたり考えることで時間を潰すことにしたのだった。
 2125年、結局天変地異やら世界が核の炎に包まれることなど無く人々は平和に暮らし、 それはこれからもずっと続くかと思われた・・・が1つの映像によってその平和は一瞬にして壊れることになった。
 事の発端は岡崎という教授が突然「魔法学」というものを発表したのから始まった。
 内容は今まで数々の学者が作り上げてきた理論を根本から叩き潰すような今でこそ信じられているが当時はかなり批判され、岡崎教授の家にゴミ等を投げられたりテレビで大々的に批判されるなど相当なものだったらしい。
 それでも岡崎教授は諦めず自分で異世界に行ける機械を造って異世界に飛び、そして学者達の前で魔法と異世界の魔法使いと戦ったときの映像を流した。
 すると急に学者達は手のひらを返して岡崎教授を褒め称え、弟子が増えたりスポンサーがついたりと魔法の研究が急激進んでいった。
 そして今まで無理だったことが魔法によってできるようになり生活が便利になった・・・までは良かった。
 10年後、魔法を使った戦争が起こり、さらには異世界から妖怪が攻めてきたりなど世界各地で大混乱起こり、あっという間に世界の半分が妖怪の土地になってしまった。
「だが日本は岡崎教授がいるため学生達に素早く魔法を覚えさせて食い止めている。その最初に魔法を覚えさせた5人は5大魔法戦士と呼ばれ・・・ん?」
 ふと窓ガラスを見るといつの間にか隣に青髪の少女が座ってぶつぶつ言っていた俺の話を必死に聞いているように見えた
「(服は俺の体が影になって見えないし表情も髪に隠れて見えな・・・いや、なんで俺は窓ガラス越しに見ているんだ?素直に話しかければ良いじゃないか)きみ、いつのm」
 振り向いて話しかけようとすると先ほどまで居た少女の姿はどこにも無く、少し危ないがたって周りを見渡してもそれらしき姿・・いや人すらいなかった
「(漫画やパソコンの触りすぎで幻覚でも見たのか?・・・・ま、ちょうど着いたしこのことはさっさと忘れて俺の遅い気がする中学生活の始まりを楽しむとするか)」
 俺は鞄を手に取りこれからお世話になるであろう学園都市を眺めながらバスから降りたのだった