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サイコシリアル[4]

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 「戯贈・・・・・・九紫が死んでる」
 僕は腰を抜かし、震える手で携帯電話を握り締め、声を絞り出した。
 「・・・・・・今、何処?」
 「九紫の・・・・・・マンション」
 僕は、隔絶病棟を後にし、そのままの足で帰り道でもある九紫のマンションへと向かったのだ。
 インターホンで呼び出しても物音せず、携帯で呼び出しても応答がなく。
鍵は開いているようだったので、入ってみたらこの状況だ。
死体を隠蔽するわけでもなく、まるで僕に残虐に殺された九紫を見せつけるかのように殺されていた。
僕が、九紫のマンションを訪れるのをあらかじめ読んでいたかのように。
残虐に残酷に無惨なまでに、首を刈られて横たわる九紫がいた。
「一先ず、そこを動いちゃダメよ、涙雫君。後、警察に通報するのは御法度。殺し屋であるのだから。もし、連絡するのであれば猿渡警部に直接言いなさい。私は、隠蔽屋に連絡するわ。今から向かうから、本当にそこを動かないで」
「・・・・・・分かった」
 僕は、そう言って、携帯の通話をやめた。
正直、僕は戯贈が何を言っているのか分からなかった。
それほどまでに、混乱し、驚愕している。
いや、受け入れることが出来ないと表現すればいいのだろうか。
動かないでと言われても、動かない。体が言うことを聞かない。
作品名:サイコシリアル[4] 作家名:たし