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秋月あきら(秋月瑛)
秋月あきら(秋月瑛)
novelistID. 2039
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新説御伽草子~桃ねーちゃん!

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 夜空が瞬く間に昼空になり、閃光を放ちながら宇宙から何かが飛来してきた。
「うわっ、なんだアレ!?」
 眼を丸くする猿助。
 帚星が流れてきたかと思ったが、それがどんどん猿助に向かって落ちてくるではないか!
「マジかよっ、うわっしょんべんが、ぎゃっ!」
 一度開いた蛇口は閉まらない。
 黄金色の液体が右往左往。
 慌てる猿助。
 着物にしょんべんがかかる!
 そして、空からは謎の光が落ちてくる!
「な、なななななーっ!」
 どうしていいかわからず叫ぶ。
 謎の光はすぐそこまで迫っていた。
 眼を潰すほどまばゆい光で猿助は目を開けていられなかった。
 風が轟々と響き、竹藪が激しく叫んだ。
 強烈な衝撃音が鳴り響き、地面が激しく揺れたと同時に猿助が吹っ飛んだ。
「ぎゃ〜っしょんべんが顔に!」
 砕かれた地面と一緒に爆風に巻き込まれた猿助が――落ちた。
「ぎゃっ!」
 踏んだり蹴ったりだ。
 顔にかぶった土を払いながら猿助は立ち上がった。
 今まで広がっていた竹藪が円を囲むように消失して、そこには超巨大なスプーンですくったようなクレーターが空けていた。
 猿助はクレーターを覗き込み、その中心に何かを発見して驚いた。
「何だアレ?」
 それは竹のような形をした?何か?だった。
 大きさは大の大人が一人か二人、詰め込めば三人くらい入れそうなくらいか。入るというたとえをしたのは、それがあきらかに人工物だったからだ。
 ミサイルにしては形が変だし、だとしたら乗り物だろうか?
 猿助はすっかり着物を履くことを忘れて、フルチンで恐る恐る?何か?に近づいた。
 ?何か?が突然音を立てた。
「ぎゃっ!」
 思わず悲鳴を上げて猿助は地面に尻餅をついた。フルチンで。
 蒸気を噴き出しながら?何か?の扉が開き、中から幼いうめき声が聞こえてきた。
「うう……ん」
 猿助は四つんばいになって、尻を突き上げながら?何か?の中を覗き込んだ。
「……おい、生きてるか?」
 猿助が見たものは、ぶかぶかの十二単にくるまった幼女だった。
「ううっ……」
「おい、眼覚ませよ」
「ううん……」
 幼女は静かにまん丸の瞳を開き、大声で叫んだ。
「きゃ〜〜〜っ!」
「なんだよ?」
 バタンっと幼女は気絶した。
 何が何だかわからずそこに仁王立ちする猿助。
 だってフルチン!