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D.o.A. ep.8~16

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「光あれ(ライティング)」


ティルの手から、ぽう、と光の玉が浮かぶ。闇に慣れてきた目には少々眩しい。
光の玉はゆるやかに上昇し、あたりを照らし出した。
大から小まで、魔物の死骸が散乱している場に、トリキアスの姿はすでにない。
奥にある道は、三手に分かれている。

「どっち行ったんだろ」
「同じ所に出る。どれを行っても問題ない」
彼もこの洞窟を探検場所としていた子供のうちの一人であったようで、断言する。
「三層って言ったけど、一番奥まで行ったこと、あんの?」
「俺は、無い。…が、何か変わったものがあるという話を聞いたこともない」
「そっか… まあ、とにかくj行こう。早くあいつに追いつかないと」

ごくりと唾を飲み下す。
魔術による灯りはあっても、三つに分かれた道は依然、底知れぬ闇をはらんで来訪者を待ちかまえていた。


作品名:D.o.A. ep.8~16 作家名:har