べんち1
「それから、陽だまりとベンチがあればそれでいいんやけど? 」
「戻ったら、飽きるほどに陽だまりでベンチに転がってればいいじゃないか。」
「そうそう、その調子や。ほな、もう一回、乾杯したら、寝ようか? あ、おかしな意味やないからな。俺、そっちの趣味はないねん。ごめん。」
「どっちの趣味だよ、それはっっ。俺にもないよっっ。」
ふたりして、大笑いして、冷凍睡眠装置に横たわった。未来なんて、どうなるのかわからない。でも、こんな軽い気分で眠れるのは、嬉しい。きっと、目が覚めたら、そこには、大きな惑星が横たわっているだろう。