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陰陽戦記TAKERU 後編

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 俺は拓朗に支えられて立ち上がった。
「先輩、大丈夫ですか?」
「あ、ああ…… でも美和さんは?」
 俺は美和さんを見た。美和さんも香穂ちゃんに支えられるが一番注目するべきは彼女の右腕だった。
「あっ?」
 すると赤い装甲の篭手と翼は消滅すると朱雀も武器化が解除された。
「美和さん…… 今のは何だ?」
 俺は尋ねるが美和さんは首を横に振った。
「わ、分かりません。私にも始めてで……」
 美和さんもちょっとしたパニックになっていた。
 それは隣りも朱雀も同じだった。
『私も、突然力が溢れ出したと思ったら……』
 聖獣の力が鎧化する、麒麟と同じだった。
 となると朱雀も麒麟と同じ事ができるのか、だけど……
「ブッ、アハハ!」
「た、武様?」
『どうした?』
「あ、悪い悪い、何か終わってみるとつまんねぇ事で悩んでたんだなって思ってさ……」
 正直自分でも馬鹿らしかった。
 喉元通ればって奴だろう…… 終わって見るとあっけない物だった。
「何かどにでもなるって気がしてきたよ。これからもな、」
「ええ、必ず四凶を倒しましょうね。」
 美和さんは右手を差し出すと俺はその手を握りしめると横から拓朗と香穂ちゃんも手を乗せて来た。
 聖獣達も見守る中、俺達は新たな誓いをここに刻んだのだった。