シナリオ製作所(コミュ)の
あらすじ
戦争のやむことのない世界――ヴィアノイス―――
主人公はそんな世界に生まれた。
主人公に自分を生んだ父と母の記憶は無かった。物心ついたころから、主人公は国の軍学校に居た。
主人公をそこまで育てたのはそんな軍学校にある核研究所の所長だった。
主人公は幼いころ、その所長によって拾われ、いままで「国のためだけに」働く兵隊として育てられてきた。
そこに、親子の様な愛情は無く、主人公は人の愛情を知ることも無く育つ。
そんな主人公の戦闘能力は人をはるかに凌駕していた。
人間業では到底無理な任務を一人で平然とこなし、若干17歳の学生の身にして既に中尉であり、国一番の『特攻隊長』という立場を持っていた。
しかし、周りからは「人を殺すしか能のない『殺戮人形』」と指を差され、育ての親である所長からでさえも奇異の視線を向けられる。さらに、『中尉』という立場を与えてはいるものの、国の上層部は彼をただの便利な道具としてしか扱っていなかった。
それでも、主人公はそのことにまったく何の感情も表わさず、ただ興味がないとすべてを蚊帳の外の出来事としていた。
感情のない主人公は、しかし、ある日一人の人物と出会う。
その人物と出会ったことで、主人公の人生は大きく変わっていくこととなる―――。
作品名:シナリオ製作所(コミュ)の 作家名:渡鳥