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新しい世界と言うのなら……

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俺がそういうと何も言わずに回れ右をして帰ろうとする。
 秋の屋上の風は妙に寒々さを今頃になって伝えるのか、身震いを感じる。
「いやぁ、春がそろそろきそうだなぁ」
そう俺は呟くと彼女は扉の前あたりで一瞬とまったかとおもいきやまた歩いていって去ってしまった。途端に緊張感が溶けたか、飯でも食って帰ろうかとおもう。俺は豚が嫌いなので食べないが今日はなんか食べてもいいような気がして夕日も沈みそうな・・・・・・が風情もある景色に背を向けて歩き出した