赤の刻印
「赤の刻印」
本日、僕「音矢 響」オトヤヒビキ15歳は、高校生になった
中学の時、虐められっ子だった、そんなたいした虐めではなく
パシリにされたり、奢らされたり、プロレス技を試されたり
ううう思い出したら泣けてきた。
でも今日からは違うんだ、僕は生まれ変わる為、親に頼み込み
家から遠く離れたここ「秀愛学園」に入学した。
新設の学校で近代的な設備に、男女共学、全寮制、森の中
1年生だけの男401、女600、合わせて1001人、1クラス40人
24クラス+特別クラス1
なぜか僕、特別クラスでしかも!女子40人に男子は僕だけなんですけど、
ハーレムなんて喜べる状態ではなく、
僕の虐めセンサーがMAXで警報を鳴らしてる、絶対おかしいよこれ~
教室で彼女達を見て更に驚き、家柄は僕では想像できないハイクラス
しかも全員すこぶる美人、ただなんか全員表情が無く怖い
名前も全国の珍しい苗字博覧会みたな、御手洗、瑠璃垣、金枝木
極めつけは、屍、死千って殺し屋みたいのまでいらっしゃる
そう言えば、変だったんだよね、この学園の入学案内はメールで
来たんだけど、周りの、まあ友達と呼べないけど話しが出来る何人かの
所には来てないって言ってたし、新設の為、無試験だったし
両親もこの金額ならいいよって入学許してくれたんだけど、
今日、初めて来たここは、半端じゃない広大な敷地に設備、
しかも、まるで要塞のごとく取り囲む擁壁
寮なんて高級マンション並で12F建て、全て個室、フロアマップを見たら
僕の部屋だけが12畳の1ルームで極小サイズ、それでも僕には十分
なんだけど、勿論バス、トイレ付。
他の部屋なんて普通に家サイズで3LDKとかあるし最上階なんて
僕の家の3倍はあるんですけど、その他に大浴場、フィットネス、
エステ、美容院から総合病院まで完備なんですけど
食堂なんてレストランですから。
絶対おかしい。
翌日、クラス委員、男女1名づつって、早速虐めですか
女子は彼女に決まってます、みたいな感じで、女王様のような方です
「白鳥 麗子」まんがみたいな名前ですが
いきなり上から目線で(身長も僕より5cm程高いので文字通り上から)
「くれぐれも、私の邪魔はしないで下さい」と、美しい顔に綺麗な声で
くぎを刺されました。心が痛いです。 帰りたくなってきた
「3年間もつかな~」
授業は、普通で一安心。僕は運動神経を抹消されてるので
帰宅部を選択
帰り際、白鳥さんに呼び止められ「帰ったらすぐ私の部屋へいらして」って
え~なんで~「たしか女子寮に男子は入れませんけど」
「貴方は大丈夫よ、特待生なんですから」と氷の微笑です。
どど、どう言う事なの特待生ってなんなの
「どのようなご用件なのでしょうか?」完全に主従関係のようです
「くれば判ります」そう言って彼女は、もう話す事はありませんと
言わんばかりに華麗な身のこなしで、3人(まるで付人のよう)
の女子を引き連れて、立ち尽くす僕に構わず教室を後にした。
他の女子がクスクス笑っている、誰か助けて~
部屋に帰り私服に着替えて、重い体を引きずって女子寮へ
女子寮の入口には、怖いお顔の2mはありそうな警備員が2人立っていて
足がすくんで動けないでし、帰りたいよ~
それでも何とか、ガチガチの体を引きずるように入口まで行くと
それまで微動だにしなかった2人の警備員が、まるでセンサーを
感知したロボットのように僕を、持っていた警棒?で止められた
僕は驚き腰が抜けてその場に座り込んだ、ちびりそうだったよ~
そんな僕には構わず、向かって左側の警備員さんが
「確認の為、名前と行き先は」と抑揚のない冷たく事務的に問う
僕は「おおおおとふゃ○×▲φ;」
「しししりゃとりりゃ×○△※」
警備員さん、今笑った!かな?通じたのかどうかわからないけど
右側の警備員さんが僕を立たせてくれ、中に入れてくれた。
管理人さんに白鳥さんの部屋を聞き、予想通り最上階1201号室
エレベーターで12階へ
僕の部屋は1Fなので、男子寮の12Fも見た事ないのだけど
エレベーター降りて部屋までのローカの絨毯がビロード?っての
ワインレッド色でふっかふかのふわふわ、まるで雲の上を
歩いてるような(雲の上を歩いた事ないけどね)感じ
ドアも全然違ってて、木なのかな?重厚な感じの観音開きの2枚ドア
チャイムを鳴らそうとしたら、スッと内側に静に開きました
ここは人をビビらせるのが趣味の方ばかりのようで....す
秋葉でしか見た事が無いメイドさんがいらっしゃいました!本物が
「いらっしゃいませ、音矢様」秋葉と違って抑揚のない冷たい言葉でした
黒のドレスに襟元、袖口、スカートの裾部が白のレースの装飾
絵に描いたような「ザ・メイド」のいでたちに見とれてしまい
「あ、え、や、どもです」しどろもどろ
「お嬢様がお待ちです、どうぞこちらへ」
室内は黒に近い赤みがかったフローリングで腰壁になっていて
壁と天井は眩しい程の白、1mの高さの花瓶?にこれでもかと
花が生けられている、初めて見る花もある。
入口だけで僕の部屋より大きいなこりゃ
リビングに通されると床は白い大理石張り、家具は白を基調とした
ベルサイユのバラみたいな感じ?とにかく高そう
そこにまるで「モネ」の絵のように優雅に紅茶を飲む白いドレスを着
見る者全てを魅了するであろう、お嬢様「白鳥 蘭子」が居た。
制服姿も、勿論綺麗だったが、これはまた別物だ
たぶん僕は口をポカンと開け、さぞ間抜けだった事だろう
「こちらへ」と言われてもすぐに動けず、でも彼女もそんな男の姿は
何度も見ているので判りきった日常の事なのだろう
少し時間を置き「こちらに座って」と促す
ようやく意識をもどした僕は「はい!」と裏返った声で返事をし
ソファーに腰を下ろす。
僕が座ったと同時にメイドさんが紅茶を出してくれた、秋葉じゃなくて
本物のメイドさんを体験できるなんて、夢のようだ、
それだけでもここへ来た甲斐があった、心が癒される
メイドさんに萌えて、ボ~としていると、白鳥さんから
白鳥「貴方がなぜ特待生か、私が教えてあげるからすぐ自宅へ帰りなさい」
僕「はぁ~」
白鳥「貴方は、モルモットなのです」
僕「はぁ~」
白鳥「理解できまして?」
僕「......」
白鳥「解ったら、すぐ荷物をまとめて、ご自宅に帰りなさい」
モルモットってなに?帰れ?全然理解できないよ~
僕「いや、入学したばかりで家に帰る訳には.....」
僕「大学を辞めろって事ですか?」半泣き
白鳥「そうです、今すぐこの学園から去りなさい、でないと死ぬより
辛い事になりますよ」
僕「いやでも、えっと、まだ何もしていないのに、帰る訳には
いかないんですけど」
白鳥「何かしてからでは、遅いのです。すぐに帰りなさい」
さっぱり分んないよ~、白鳥さんは何がいいたいんだろう?
僕「モルモットって、死ぬより辛い事って、いじめですか?」
白鳥「ふん、虐めなんてかわいいものではありません」
僕「いじめが、かわいいだって、知りもしないくせに」
白鳥「私は貴方の為に言っているのですよ、帰りなさい」
本日、僕「音矢 響」オトヤヒビキ15歳は、高校生になった
中学の時、虐められっ子だった、そんなたいした虐めではなく
パシリにされたり、奢らされたり、プロレス技を試されたり
ううう思い出したら泣けてきた。
でも今日からは違うんだ、僕は生まれ変わる為、親に頼み込み
家から遠く離れたここ「秀愛学園」に入学した。
新設の学校で近代的な設備に、男女共学、全寮制、森の中
1年生だけの男401、女600、合わせて1001人、1クラス40人
24クラス+特別クラス1
なぜか僕、特別クラスでしかも!女子40人に男子は僕だけなんですけど、
ハーレムなんて喜べる状態ではなく、
僕の虐めセンサーがMAXで警報を鳴らしてる、絶対おかしいよこれ~
教室で彼女達を見て更に驚き、家柄は僕では想像できないハイクラス
しかも全員すこぶる美人、ただなんか全員表情が無く怖い
名前も全国の珍しい苗字博覧会みたな、御手洗、瑠璃垣、金枝木
極めつけは、屍、死千って殺し屋みたいのまでいらっしゃる
そう言えば、変だったんだよね、この学園の入学案内はメールで
来たんだけど、周りの、まあ友達と呼べないけど話しが出来る何人かの
所には来てないって言ってたし、新設の為、無試験だったし
両親もこの金額ならいいよって入学許してくれたんだけど、
今日、初めて来たここは、半端じゃない広大な敷地に設備、
しかも、まるで要塞のごとく取り囲む擁壁
寮なんて高級マンション並で12F建て、全て個室、フロアマップを見たら
僕の部屋だけが12畳の1ルームで極小サイズ、それでも僕には十分
なんだけど、勿論バス、トイレ付。
他の部屋なんて普通に家サイズで3LDKとかあるし最上階なんて
僕の家の3倍はあるんですけど、その他に大浴場、フィットネス、
エステ、美容院から総合病院まで完備なんですけど
食堂なんてレストランですから。
絶対おかしい。
翌日、クラス委員、男女1名づつって、早速虐めですか
女子は彼女に決まってます、みたいな感じで、女王様のような方です
「白鳥 麗子」まんがみたいな名前ですが
いきなり上から目線で(身長も僕より5cm程高いので文字通り上から)
「くれぐれも、私の邪魔はしないで下さい」と、美しい顔に綺麗な声で
くぎを刺されました。心が痛いです。 帰りたくなってきた
「3年間もつかな~」
授業は、普通で一安心。僕は運動神経を抹消されてるので
帰宅部を選択
帰り際、白鳥さんに呼び止められ「帰ったらすぐ私の部屋へいらして」って
え~なんで~「たしか女子寮に男子は入れませんけど」
「貴方は大丈夫よ、特待生なんですから」と氷の微笑です。
どど、どう言う事なの特待生ってなんなの
「どのようなご用件なのでしょうか?」完全に主従関係のようです
「くれば判ります」そう言って彼女は、もう話す事はありませんと
言わんばかりに華麗な身のこなしで、3人(まるで付人のよう)
の女子を引き連れて、立ち尽くす僕に構わず教室を後にした。
他の女子がクスクス笑っている、誰か助けて~
部屋に帰り私服に着替えて、重い体を引きずって女子寮へ
女子寮の入口には、怖いお顔の2mはありそうな警備員が2人立っていて
足がすくんで動けないでし、帰りたいよ~
それでも何とか、ガチガチの体を引きずるように入口まで行くと
それまで微動だにしなかった2人の警備員が、まるでセンサーを
感知したロボットのように僕を、持っていた警棒?で止められた
僕は驚き腰が抜けてその場に座り込んだ、ちびりそうだったよ~
そんな僕には構わず、向かって左側の警備員さんが
「確認の為、名前と行き先は」と抑揚のない冷たく事務的に問う
僕は「おおおおとふゃ○×▲φ;」
「しししりゃとりりゃ×○△※」
警備員さん、今笑った!かな?通じたのかどうかわからないけど
右側の警備員さんが僕を立たせてくれ、中に入れてくれた。
管理人さんに白鳥さんの部屋を聞き、予想通り最上階1201号室
エレベーターで12階へ
僕の部屋は1Fなので、男子寮の12Fも見た事ないのだけど
エレベーター降りて部屋までのローカの絨毯がビロード?っての
ワインレッド色でふっかふかのふわふわ、まるで雲の上を
歩いてるような(雲の上を歩いた事ないけどね)感じ
ドアも全然違ってて、木なのかな?重厚な感じの観音開きの2枚ドア
チャイムを鳴らそうとしたら、スッと内側に静に開きました
ここは人をビビらせるのが趣味の方ばかりのようで....す
秋葉でしか見た事が無いメイドさんがいらっしゃいました!本物が
「いらっしゃいませ、音矢様」秋葉と違って抑揚のない冷たい言葉でした
黒のドレスに襟元、袖口、スカートの裾部が白のレースの装飾
絵に描いたような「ザ・メイド」のいでたちに見とれてしまい
「あ、え、や、どもです」しどろもどろ
「お嬢様がお待ちです、どうぞこちらへ」
室内は黒に近い赤みがかったフローリングで腰壁になっていて
壁と天井は眩しい程の白、1mの高さの花瓶?にこれでもかと
花が生けられている、初めて見る花もある。
入口だけで僕の部屋より大きいなこりゃ
リビングに通されると床は白い大理石張り、家具は白を基調とした
ベルサイユのバラみたいな感じ?とにかく高そう
そこにまるで「モネ」の絵のように優雅に紅茶を飲む白いドレスを着
見る者全てを魅了するであろう、お嬢様「白鳥 蘭子」が居た。
制服姿も、勿論綺麗だったが、これはまた別物だ
たぶん僕は口をポカンと開け、さぞ間抜けだった事だろう
「こちらへ」と言われてもすぐに動けず、でも彼女もそんな男の姿は
何度も見ているので判りきった日常の事なのだろう
少し時間を置き「こちらに座って」と促す
ようやく意識をもどした僕は「はい!」と裏返った声で返事をし
ソファーに腰を下ろす。
僕が座ったと同時にメイドさんが紅茶を出してくれた、秋葉じゃなくて
本物のメイドさんを体験できるなんて、夢のようだ、
それだけでもここへ来た甲斐があった、心が癒される
メイドさんに萌えて、ボ~としていると、白鳥さんから
白鳥「貴方がなぜ特待生か、私が教えてあげるからすぐ自宅へ帰りなさい」
僕「はぁ~」
白鳥「貴方は、モルモットなのです」
僕「はぁ~」
白鳥「理解できまして?」
僕「......」
白鳥「解ったら、すぐ荷物をまとめて、ご自宅に帰りなさい」
モルモットってなに?帰れ?全然理解できないよ~
僕「いや、入学したばかりで家に帰る訳には.....」
僕「大学を辞めろって事ですか?」半泣き
白鳥「そうです、今すぐこの学園から去りなさい、でないと死ぬより
辛い事になりますよ」
僕「いやでも、えっと、まだ何もしていないのに、帰る訳には
いかないんですけど」
白鳥「何かしてからでは、遅いのです。すぐに帰りなさい」
さっぱり分んないよ~、白鳥さんは何がいいたいんだろう?
僕「モルモットって、死ぬより辛い事って、いじめですか?」
白鳥「ふん、虐めなんてかわいいものではありません」
僕「いじめが、かわいいだって、知りもしないくせに」
白鳥「私は貴方の為に言っているのですよ、帰りなさい」