特別強攻機動隊 美少女拷問惨殺団
つまり「少女惨殺事件」の犯人は、捕まった4人の他にも多数おり、事件はまだ解決していないということになる。 そのため、春奈と萌には各2人ずつ私服警察官の護衛が付くようになった。
今日も午前中に春奈と萌は、萌の軽自動車で町に買い物に向かったが、私服警察官たちの車が後からゾロゾロとついてきた。
買い物から戻り、いったん春奈と萌はそれぞれの家に戻った。 しかし、自分の家に戻った萌は、呆然と立ちすくんだ。 猫が12匹ともいないのである。 部屋が荒らされていて、下着も無くなっていた。
その時、萌の携帯が鳴り、萌は直ぐに電話に出た。 相手の声は、例の電子音だ。 「12匹の猫を返してあげるから、今すぐ自分の車で国道四号線を南に向かいなさい。 警察の車が付いてきても、私の言うとおりすれば、大丈夫だよ。 私は君の顔写真をたくさん撮りたいだけなんだ。 15分位、君の顔写真を撮ったら、君も猫も、そして、君と同じ高校の少女三人も、直ぐに返してあげるから。 嘘じゃない、本当だ。 神様に誓うよ。 でもね、私たちは君を完全に監視しているから、警察や他の人に知らせると、恐ろしいことになるよ。 君も猫も同級生達も、みんな直ぐに死んでしまうからね。 じゃあ一旦切るから、今直ぐじゃないと駄目だからね。」
萌はあわてて、自分の車に乗ると、言われたとおり国道四号を南に向かった。 私服警察官たちの車が二台、後からついて来た。
また萌に電話がかかってきた 「次の信号を右に曲がりなさい。」 「スピードを30キロに落としなさい。」 「思いっきりアクセルを踏みなさい。」 萌の軽自動車と私服警察官たちの車との間に、横から急に大型トラックが入ってきて止まり、道をふさいだ。 大型トラックの運転手は直ぐに降りて、用意してあった別の車で、萌の後を追った。 大型トラックは、もうエンジンがかからないように細工がされていたため、私服警察官たちは、萌を追うことが出来ず、本部へ連絡を始めた。
「後ろにいる白い車を追い越させて、その後をついていきなさい。」 その後も、あっちへ行ったり、こっちへ行ったり、Uターンしたりと、した後に、 萌は、山奥の広場に連れて来られた。
萌の携帯がまた鳴ったが、犯人からではなく、春奈からだった。 「春奈!ごめんね」と言いながら、萌は、携帯の主電源を切った。
土砂を山盛りに積んだ大型ダンプが止まっており、その後に、12匹の猫が入った檻(ケージ)と、誘拐された同級生たちが拘束されていた。 ダンプが荷台を上げれば、猫も同級生たちも、生き埋めになり死んでしまうのが、萌にも直ぐにわかった。
萌は、ダンプの真横に、自分の車のフロントを向けて止めた。 そして、数秒間自分の車の中の何かをいじってから、エンジンを切らずに出てきた。
高台の上では、5人の犯人たちが双眼鏡で周りと空を絶えず見張っている。 別な犯人が、萌の車から居場所を知らせるための電波が出てないかどうか調べ始めた。
更に別な犯人たちが、6人ほど萌の所にやってきたかと思うと、そのうちの5人が、 いきなり萌の体を押さえつけ始めた。 右手、左手、顔、右足、左足、を頑強な男たちに押さえつけられて、萌は全く動けない。
よく見ると近くに、大きなトランクが7つと、大きなノコギリが5~6本有るのが見えた。
萌は自分が今すぐ殺され、ノコギリでバラバラにされて、トランクに入れられることを悟った。 そして、猫も同級生たちも殺すのだろう。
案の定、ダンプの荷台が上がりはじめ、萌の目の前にいた犯人が、刃渡り20cmもあるナイフを持って 萌に切りかかってきた。
萌は「うそつき!」とつぶやくと、最後の力を振り絞って、水筒のフタを開け飲み口のボタンを押した。 その直後、目の前にいた犯人は萌の、下腹、ヘソ、わき腹、胸、を執拗に何回も切りつけた。 さらに、萌の心臓をめがけて、何十回も切りつけた。
春奈は萌に電話をかけるまでは、まだ何もわかっていなかった。 電話が切られ、事の重大さに気づいた春奈は、家の前で自分を警護してくれている私服警察官の所に、あわてて駆け寄った。 私服警察官は「私の所にも今連絡が入ったばかりなんですけども、萌ちゃんが急に自分の車で出かけてしまい、後を追った連中が不覚にも見失ってしまったそうです。」
そこまで聞いた春奈は、体が震えだし涙を流したまま、その場所にうずくまってしまった。
春奈は一生懸命、自分に言い聞かせた。 「まだ萌がどうなったのか何もわかっていないんだから、元気で帰って来るかも知れないんだから。」 しかし、もう一人の自分が冷静に、こう言う 「今まで生きて帰って来た子は一人もいない。」 と。
春奈は、一旦家に運ばれ、布団に寝かされたが、状態は更に悪化したため、私服警察官は「病院に連れて行き、鎮静剤を打ってもらいましょう。」と、春奈の母に言った。
病院に入院した春奈は、萌と自分がたわむれる夢をずっと見続けた。 「ああ、ずうっとこうしていたい。 もう目覚めたくない。 このまま永遠に、この状態が続けばいいのに。」 と春奈は思った。
犯人の男達は、絶命した萌の死体を、大きなクールボックスの上にうつぶせに置いた。
男達の一人が鋭いナイフで萌の下腹から胸までを全て切り開いた。 そして、素手で内臓をつかみ出し、クールボックスの中に入れ始めた。
最後に萌の肺と心臓が入れられ、クールボックスの蓋が閉められた。
次に男達は、萌の手足を、のこぎりで切り始めた。 さらに胴体もヘソのあたりから切り始められ、萌の胴体は真っ二つになった。
最後にリーダーと思われる男が、のこぎりで、萌の首から上を胴体から切り離した。
バラバラにされた萌の死体は、一つ一つ別々に保冷トランクに入れられ、犯人の男達が各自持ち帰った。
リーダーと思われる男は、萌の生首を自分の家に持ち帰った。 部屋の中は、萌を盗撮した画像を拡大して作ったポスターで、壁も天井も埋め尽くされていた。
男は、萌の生首を取り出すと、右マブタを自分の指でこじ開け、萌の右目を舌で舐め始めた。
次に左目、鼻の穴、最後に萌の口を大きくこじ開けると、生首だけになった萌とディップキスを延々と始めた。
そして ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
犯人の男が目を覚ますと、手錠をかけられ警察に拘束されていた。 腹が凄く痛い。 どうやら何者かに、ミゾオチを殴られ気絶していたようだ。
「萌の生首とディップキスをしたのは、夢だったのか。 じゃあ萌は、まだ生きているのか。 いったいどこまでが、現実だったんだ。」
「もしかすると萌の存在自体が最初から夢だったのか。 おかしいと思ったぜ。 あんな天使のような美少女が現実の世界にいるわけが無い。 最初から、いなかったんだ。」
男の頭の中は混乱し続けた。
話が前後してしまうが、ここで「晴光院 翔」という男の話を、どうしても、しなければならない。
特別強攻機動隊の隊員「晴光院 翔」は文武両道の超エリートである。
作品名:特別強攻機動隊 美少女拷問惨殺団 作家名:ヘルファイア