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パン×4

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「パン×4」
青森:♂ 長野:♂ 山口:♂ 千葉:♀


(チャイムの音が鳴り、4人とも出てくる)

長野「ふーっ、今日も疲れたな。あー、腹減ったかも」
千葉「そういえば私もー。ねぇ、みんなで何か食べに行こうよ!」
青森「いいね。それで、行くならどこにする?」
長野「そりゃ、安くてうまくてお手軽な所だろ!」
青森「となると、いつも通り、駅前のハンバーガーや角のパン屋だね」
千葉「私はパンがいいなー。山口くんはどう?」
山口「もう、行くことが決定したのかよ?」
3人「え?」
山口「4人で買いに行って、それぞれ好きな物を選んでそれぞれ金払って、あとは適当な公園で食べながら喋る。これじゃあまりにもいつも通りだ!」
千葉「いつも通りじゃ悪いの?」
山口「ああ、悪いね。日常は退屈を生み、そして退屈は腹が減るだけだ。それでひとつ提案がある。退屈を回避する方法についてだ」
長野「面白そうだな、言ってみろよ」
山口「遊びか何かでひとり決めて、そいつがみんなの分を買いに行く! 金もそいつが全部支払う!」
青森「え、それ、自分が払いたくないだけじゃないの?」
長野「でも面白そうじゃん! 俺、のった!」
千葉「私も賛成ー!」
山口「じゃ、あとは青森だな」
作品名:パン×4 作家名:森丸彼方