クリスマス・ベルを鳴らすのは...
世間は赤と緑とゴールドが彩る季節。
12月に入れば、店はどこでもクリスマスフェア。
俺がバイトしているココも例外ではない。
都内の小さな喫茶店。
大通りからは少し離れていて、店長とバイトの2人だけで手が回るくらいの大きさ。
店にはクリスマスの飾りつけがされていて、いつもの静かな雰囲気が少しだけ明るくなっている。
「湯浦君、本当にいいの?」
申し訳なさそうにそれを聞いてくる店長は、まだ若い。正確には知らないけれど、30歳にはなってないと思う。
おっとりしてて、コーヒーの淹れ方がめちゃくちゃ上手い人。
ずっと店を持つのが夢で、学生時代からずっとバイトを続けて資金をためたらしい。
「はい、クリスマスも働きますよ」
恋人もいないクリスマスなんてバイトくらいしかすることがない。
・・・なんていうのは口実。
誰だって、クリスマスは好きな人と過ごしたいはずだ。
俺だって、例外じゃない。
バイトに入れば、一番大好きな人とすごせるんだから、それ以外の選択肢は最初から俺の頭にはない。
「ごめんね、他に頼める人もいなくって」
「俺は大丈夫ですよ」
聖夜をあなたと一緒に過ごしたいから。
12月に入れば、店はどこでもクリスマスフェア。
俺がバイトしているココも例外ではない。
都内の小さな喫茶店。
大通りからは少し離れていて、店長とバイトの2人だけで手が回るくらいの大きさ。
店にはクリスマスの飾りつけがされていて、いつもの静かな雰囲気が少しだけ明るくなっている。
「湯浦君、本当にいいの?」
申し訳なさそうにそれを聞いてくる店長は、まだ若い。正確には知らないけれど、30歳にはなってないと思う。
おっとりしてて、コーヒーの淹れ方がめちゃくちゃ上手い人。
ずっと店を持つのが夢で、学生時代からずっとバイトを続けて資金をためたらしい。
「はい、クリスマスも働きますよ」
恋人もいないクリスマスなんてバイトくらいしかすることがない。
・・・なんていうのは口実。
誰だって、クリスマスは好きな人と過ごしたいはずだ。
俺だって、例外じゃない。
バイトに入れば、一番大好きな人とすごせるんだから、それ以外の選択肢は最初から俺の頭にはない。
「ごめんね、他に頼める人もいなくって」
「俺は大丈夫ですよ」
聖夜をあなたと一緒に過ごしたいから。
作品名:クリスマス・ベルを鳴らすのは... 作家名:律姫 -ritsuki-