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仮面ブライダー

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すべてがこの調子であった。午前中には全滅し、本日の職探しはもうくたびれた。
4人は昼間から飲み明かし、たまたまあったブラジャーをかぶって遊んだ。

その日、街は大混乱に陥るも道行く人の爆笑とパトカーのサイレンで普段はやや寂れた街もいくらか活気があるように見えた。…そんなバカな…。
8、ドクターSの陰謀

今日も街を騒がせる4人のブライダー。しかし、ブライダーブラウンがたまたま、ブライダーブルーの足を踏んづけたことから始まった。
ブラウンとブルーが戦いを始めてしまった。野次馬が集まり瞬く間に賑やかになった。ブルーはブラウンのブラジャーを剥ぎ取ってしまった。
ブラウンのブラジャーの下に見えたのはマーティである。
野次馬の中に混じって一人の男が目をつけた。
「人格改造ブラジャーを使いこなしとるんじゃの。4人もおるけ。成功じゃね。」
この男の名はドクターS。もとは精神医学の権威だったが、過激な治療をしては実験を繰り返し、働いていたKOSEIクリニックをクビになった。そんなことを言ううちにドクターSのケータイがなった。
「はい?はい、はい!…はい。今実験中じゃけ!後でお願いします!」
なんの話かはわからないが、塗装がいい加減剥げてきたケータイをしまうと、ついにブライダー達の正体が判明した。
光治、久志、大三郎、マーティの4人であった。ドクターSはそのまま4人を追跡した。

「青いのが、光治…茶色がマーティ…俺は黒で赤は大三郎。俺達ゃどうなるんだ?」
久志が天を仰いで嘆く。無理も無い。今までのブライダー関連ニュースのすべての事項において自分たちが張本人なのだから。とりあえず、ブラジャーはまずいので、4人で揃ってフルフェイスのヘルメットを買い、4ケツで帰宅した。
なお、ヘルメットにパンツ一枚で4ケツは目に良くないので見ることはおすすめできない。

帰宅すると、玄関に一人の男がいた。
「こんにちは。ドクターSです。それじゃ、4人とも改造しよか?」
そういうなり実に40人もの男が現れ、迫ってきた。4人はなすすべもなく捕まった。

目が覚めるとブラジャーの他にショーツが置いてあった。やがてドクターSが密室を打ち破って現れた。
「いつものブラジャーの他にこれもかぶりんさい。さらにパワーがますけえ。」
光治は抵抗するが両手足を縛られており、あっさりブラジャーとショーツをかぶせられた。
波打つ鼓動、湧き上がる情熱。溢れる力。光治ことブライダーブルーは両手足の束縛をビリビリと破り捨てて走り出した。
「遅いぞ光治。この力を使わない手はない。」
黒いブラジャーは久志だ。やはり改造手術を受けたか、頭には黒いパンツが被されている。大三郎やマーティも同じようだ。4人分のバイクが用意されており、これで出撃する。
背後からドクターSが現れた。
「ほんじゃったら、一番目の仕事。二丁目のコンビニで烏龍茶をかってきんさい。」
4人はさっそく新型車で二丁目に向かった。
最高時速400キロを誇る高性能バイクだ。燃費もいい。音は出ない仕組みだが、ブッブッブッとタコメーターは10のメモリにすら遠く及ばないスピードだった。

コンビニの入り口をくぐるとさっそく怪しい目で見られるが、なんとかかごに烏龍茶を敷き詰めて、レジに向かった。
サントリーのではなく、牛乳パックに入った、1リットルで105円の烏龍茶だ。
会計を済まし、帰路に付くとやはり大量の警官隊に襲われるが、今まで以上の早さでなぎ倒していく。無事に
「ドクターSのひみつきち」
にたどり着いた。

「こんなにたくさんいらんよ。しかもこれはおいしゅうない。サントリーのほうがええじゃろ。頭の中まではパワーアップできんけ…お釣りは?」
「宵越しの金は持たない主義!それが我ら」
『ブライダーズ!』
酒臭い声が4人分で一斉にに言い放った。
ドクターSはため息を一つ落として、自分の部屋に去った。











 9、敵か味方か?イエロー登場。

ブライダーブラック達が暮らす街とはやや離れた場所にひとりの男がいた。年齢は74。名をミノルという。漢字は難しいので、読者諸兄に伝わるようにカタカナで表記した。
レッドとは深い知り合いであるがミノルはまだブライダーには覚醒していない。

さてミノルのもとには姪と彼氏が訪れていた。
「そういうわけで、僕達には叔父上のお力が必要なのです。なにとぞ…なにとぞ。」
姪の彼氏が懇願し、姪もまた深々と頭を下げる。
「そりゃあせんこともないわな。なんでプー太郎、乞食なんかにこがぁなことせにゃいけん?障害者手帳もっとるのがこの子の役にたつんか?お前もこんなもんについてくんか?」
あからさまな猛反対である。なお、相手は姪であり、実の娘ではない。姪は密かに
「私達の思いなのに…」
と姪の心をバカにされていた。
そんなおり、どこからともなく風が吹いた。風にはブラジャーが乗っていた。ミノルはブライダーに覚醒した。
純白だったが汗で黄ばんでる上にワキガ臭いブラジャーを装着した、ブライダーイエロー(?)の誕生である。
イエローはまず女子高生を追い始めた。パンツを剥いだりブラジャーをはいでいく。女子高生が泣きわめくと、
「動いたら取れんけぇ、大人しゅしろぉ」
全く容赦ない。警察官が自転車で駆けつけると、イエローは逃げ出した。しかしまもなく捕まってしまった。
「若い子にあこがれましたけ、やりおったんです。若い子の匂いや■■■がたまらんけ、つい…」
取り調べ中でもブラジャー外すことなく、気持ちだけは大層なニセブライダーだった。
 10、ブライダーのシビアな日!

 「イーッ、イーッ!じゃないやパンツ見せんかい!そこの女ぁーっ。採血しましょう!」
レッドが追い迫ると警察官がやってくる。
「○時×分に逮捕。はい、話はあっちでね。そんなもんつけてて見えないんじゃないかね?」
一方では…
「乳が揉める揉めるぞー乳が揉めるぞー♪」
ブラックが替え歌混じりに歌いながら女子高生に迫る。あっさりと警察官が現れた。やはり捕まる。

「アイム、ハイウェイスターね。ハハハ」
タコメータはやはり5にも及ばず歩道を走る。やはり500ccだ。
「ちょっとちょっとなにやってんの!」
あっさりとパトカーに積まれてブラウンは運ばれた。

「はい、どうぞ。いかがされましたか?」
職安のスタッフが話しかける。
「イーッ、イーッ!」
「訓練所の相談でしょうか?特別なお仕事をお探しで?」
「イーッ!イーッ!イ〜ッ」
数分後、筋肉が隆々としている警備員につまみ出された。
顔には青いブラジャーが装着されていた。











 11、仮面ブライダー最後の挽歌

 「ブルーよ。目を覚ませ。」
立ちそびえるのはなんと肩のあたりまでパンティストッキングを頭からかぶった人間だ。
「お前の同胞がすべてやられた。残ったのお前だけだ。」
パンストキング伯爵が告げた。ブルーは果敢に教育委員会、警察、自衛隊に挑んだ。
レッドが、ブラックがブラウンが返ってきた。キング伯爵も加勢し、総力戦になった。
機動隊の攻撃でブルー…光治が姿を表した。
作品名:仮面ブライダー 作家名:peacementhol