燈籠くんの怪奇的高校生活(仮称)
言うのが遅くなってしまったが、俺が怪奇現象解決部に入った理由は結羽海さんの『身体探し』だ。鬼に笑われたときに『命を助けてあげる代わりに私の身体を探すのを手伝うんだ。もし、手伝わないと言ったら私は遠慮なく君を見殺しにするよ。鬼に笑われた君を笑いながら、ね。さぁ・・・・・・どうするんだい? 選択肢は二択だ』そう言われ、俺は契約を結んだ。いや、結ばざるを得ない状況だったんだ。
「さて、ひと段落ついたところで本題中の本題だ。たまには急展開も悪くないだろうからね」
結羽海さんは未だに愉快そうだ。
とても嫌な予感が俺を襲うくらい。
「狐が嫁入りをするそうだよ」
結羽海さんは不敵に微笑んだ。
作品名:燈籠くんの怪奇的高校生活(仮称) 作家名:たし