小説が読める!投稿できる!小説家(novelist)の小説投稿コミュニティ!

二次創作小説 https://2.novelist.jp/ | 官能小説 https://r18.novelist.jp/
オンライン小説投稿サイト「novelist.jp(ノベリスト・ジェイピー)」

燈籠くんの怪奇的高校生活(仮称)

INDEX|1ページ/39ページ|

次のページ
 

プロローグ


新しい生活が始まった。俺、燈籠 海人にとって新しい生活が。人々の大抵が一度
は歩むだろう生活。桃色の生活を夢見るのもよし、黒色に染まり闇に浸かるも良
し、若さに身を委ね汗を流し部活動に励むもよし。人は皆それぞれなんだから。
そう、所謂、高校生活が幕を開けたのだ。
俗に言う青春時代というやつだ。

それはもうなんというか、胸に期待を膨らませつつも破裂して理性が飛ぶ━━なんてことのないように。

でもしょうがないのかもしれない。
少し甘い香りがする春風がそうさせるのだから。

私立三櫻高校。俺が入学した高校の名前である。
俺が暮らす三櫻町の中心部から少し外れた所に位置し、設立百年・・・・・・なんて到底及
ばない高校としてはまだまだ若い高校だ。
しかし、若いは若いなりに勢いがあるっていうのが鉄則。我が三櫻高校もこの鉄則に則る。
・・・・・・何がって? そりゃもう部活動が盛んすぎる。サッカー、野球を始め数々の有名所の部活からラクロス、水球などといった表現が悪いがマイナーな部活動もある。それに・・・・・・探検愛好会、文明解明愛好会、歴女の部など不思議な部活動もある。

勿論、俺も部活動に励みに来た、


なんて言えない。

ただ一つの理由だけ。


かっこつければ


借りを返しに来た。


ぶっちゃければ、


脅された。

ある一人の女性に。

「助けたなりの対価を払ってもらうよ」

とね。