ウソツキナフタリ
手
私の好きな人は嘘つきだ。
この前も一緒に出かける約束をしていたのに、一時間も待ちぼうけ。
場所を間違えたかと思って電話してみたら、慌てた様子で「あれ、そんな約束してたっけ?」だって。
失礼しちゃうわ、まったくもう。
と人の事を棚にあげつつ、私もまた嘘つきなのだ。
この前も、もしかして付き合ってるのという友達の問いに、
「そんなことないよ、ただの友達だって」
「そうだよ、急に何言うんだよ」とぎこちない笑み浮かべる彼女を見て、私の胸はちくりと痛む。
そんなとき、私はそっと彼女と手をつなぐ。
言葉にしてしまうと嘘になってしまう私達だけど、この手の温もりだけは決して嘘をつかない。
ところでねえ、あなたは私のことどう思ってるの?
「大っキライ!」
私の好きな人は嘘つきだ。
この前も一緒に出かける約束をしていたのに、一時間も待ちぼうけ。
場所を間違えたかと思って電話してみたら、慌てた様子で「あれ、そんな約束してたっけ?」だって。
失礼しちゃうわ、まったくもう。
と人の事を棚にあげつつ、私もまた嘘つきなのだ。
この前も、もしかして付き合ってるのという友達の問いに、
「そんなことないよ、ただの友達だって」
「そうだよ、急に何言うんだよ」とぎこちない笑み浮かべる彼女を見て、私の胸はちくりと痛む。
そんなとき、私はそっと彼女と手をつなぐ。
言葉にしてしまうと嘘になってしまう私達だけど、この手の温もりだけは決して嘘をつかない。
ところでねえ、あなたは私のことどう思ってるの?
「大っキライ!」