メリッサに愛を
あらすじ
魔術師団に所属する魔術師であるカーターは、上司と共に調査に行った『メリッサ』という遺跡で一人の女性を見つける。女性の名はミリーといった。十年前に墜落した、空飛ぶ遺跡・メリッサの生き残りだというミリーの首には見た事の無い機械が付いていた。
多くの謎が残るメリッサの調査のためにカーターは上司の命令でミリーの世話をする事になる。そこには、信頼させて情報を聞き出そうとする意図があった。
ずっと同じ部屋で過ごすミリーがある日、式典の前夜祭があると聞いて行きたがる。カーターは上司から無理矢理許可を取り、ミリーを外に連れ出してあげるのだった。
カーターは世話をする内、ミリーの純朴さに魅かれていっていた。ミリーもまた、よくしてくれるカーターを信頼するようになる。
前夜祭で、カーターは友人で魔導士のイオレと偶然出くわす。カーターはイオレに、ある医者を知らないかと聞くが、イオレは知らなかった。それから数日後、カーターは男に脅迫され、カーターの上司はイオレが魔術師団に圧力を掛けている責任を迫られてしまう。
一方ミリーは、途切れ途切れだった記憶が完全に戻るものの、ショックでカーターには話せずにいた。
カーターは上司と衝突し、上司が何があっても調査を続ける理由を知る。ミリーもそれに関係する記憶を取り戻し、上司にそれを話す。調査を続ける理由の無くなった上司はミリーを解放し、カーターはメリッサに行きたいと言うミリーを連れて行った。
メリッサでミリーは、メリッサで起きた事をカーターに伝え、自分はここに最期までいるべきなのだと言い、メリッサの最奥部で最期を迎える。