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CROSS 第8話 『758革命』

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第4章 革命達成



『国会議事堂を制圧しました!!!』

 その報告にブリッジは沸いた。ガリアとウィルたちが祝福の声を
山口にかけた。そんな中でも、ヘーゲルは落ち着いていた。
「それでは、隊長。私は国会議事堂に要求書を持って行きます」
「何も譲歩するなよ!!! ちょっとでも譲歩したら、あいつら調
 子に乗りやがるからな!!!」
山口はそうヘーゲルに言うと、ブランデーを一気飲みした。ヘーゲ
ルは静かにブリッジを出ていった。
「隊長、演説ビデオの放映はどうするんですか? もう準備はでき
 ているようですが?」
ウィルが小さなメモリースティックを山口に見せた。
「そうだなもう放映しちゃってもいいだろう。オレはちょっと村山
 に用事があるから、勝手に始めちゃっていてよ」
「わかりました。気をつけてくださいね」
「念のため、1個分隊連れてくよ」
山口は転送室へ、ウィルは通信機器のところに行った。



 要求書の書類を持ったヘーゲルは、国会議事堂の衆議院に転送さ
れた。突然の転送だったが、驚く国会議員はおらず、代わりに呆然
としていた。
「総理大臣、これが我々の要求です!」
ヘーゲルはイスに座りこんで呆然としている総理大臣の元に、カバ
ンから取り出した書類を見せながら向かった。

「おい、止まれ!!!」
突然、隊員が議事室の外に向かって叫んだ。何ごとかと隊員たちは
身構え、ヘーゲルはカバンに要求書を戻そうとしていた。
「特ダネ!!!」
強風を巻き起こしながら一人の少女がドアから飛びこんできた。あ
まりの強風で、ドアの近くにいた隊員が飛ばされた……。次の瞬間
には、その少女はヘーゲルの目の前まで移動していた。それでもヘ
ーゲルは冷静な様子だった……。
 その少女は、頭の上に変わった帽子を被っており、外見は中学生
だったが、これまた変わった服装をしており、両手にカメラを持っ
ていた……。
「君は誰だ? 今、忙しいのだけどね?」
「『文々。新聞』の記者の射命丸です!!! この歴史的瞬間に立
 ち合うために来ました!!!」
「……ああ、幻想共和国のマスコミの方ですか。いてもいいですが、
 邪魔はしないように」
「もちろんです♪ さぁ、早くその書類を総理大臣に渡してくださ
 いよ!!! 入稿に間に合わなくなっちゃうじゃないですか!!!」
国会議員たちは、射命丸が助けてくれるのかと思っていたらしく、
ただのブン屋だとわかると、ひどくがっかりした様子だった……。
 ヘーゲルは黙って、書類を総理大臣に渡した。その瞬間を射命丸
は写真に収めた。彼は弱々しく要求書をペラペラとめくった。
「こ、こんな要求は飲めない!!!」
震えながら総理大臣はヘーゲルに叫んだ。ヘーゲルはため息をつく
と、指をパチンと鳴らした。

   パーーーン!!!