小説が読める!投稿できる!小説家(novelist)の小説投稿コミュニティ!

二次創作小説 https://2.novelist.jp/ | 官能小説 https://r18.novelist.jp/
オンライン小説投稿サイト「novelist.jp(ノベリスト・ジェイピー)」
アレキザンダー・ジョン
アレキザンダー・ジョン
novelistID. 16123
新規ユーザー登録
E-MAIL
PASSWORD
次回から自動でログイン

 

作品詳細に戻る

 

お腹が、痛い(8)

INDEX|2ページ/2ページ|

前のページ
 

あのガキを恐れてガタガタ震えていた一週間の間に、例の二人は姿をくらませてしまっていた。
おれだってこんな仕事はもう辞めたかったが、そんなことが出来るとは思えない。
秘密について、「世界」について知られててしまった以上、「協会」側としても野放しには出来ないだろう。
辞表なんて出したら、殺される。
例の二人が消えてから、もうすぐ一ヶ月が経とうとしていた。



「…もう、一月経つんだ…」
「ああ、でもまだこれで終わりゃしねーぞ。」
「でも…淋しいよ、俺。」
「仕方ねぇだろ。アイツを巻き込む訳にはいかねぇだろうが。」
「うん…」
「俺達がここ、東京に居るってことは、誰にも教えちゃいない。もう会えないと思ったほうがいい。」
「…俺、絶対に「変えて」みせるから。そしたらまた、会えるんだろ?」
「……たぶん、な。」



「ふう、やれやれ。「協会」の考えていることはどうにもよくわからないねえ、」
校舎で唯一明かりの灯った職員室で、白粉達磨は一人愚痴った。