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CROSS 第7話 『動向』

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第2章 出迎え



 フロントウィンドウに広がるその光景とは、誰にでも激しい戦いがあったことがわかる凄惨な光景だった……。

 あちこちにバラバラになったモビルスーツの破片が漂っており、パイロットもひどい有り様で漂っていた……。大破した艦もゆっくりと漂っていた。
「……生命反応無し」
センサー席に座っていたが佐世保が静かに報告し、さらに報告を続ける……。
「このあたりにあるのは敵のザフトのモビルスーツや艦ですが、奥の方は味方の帝国連邦のやつです……」
「こりゃあ、基地はダメージを受けてるんじゃないか?」
「その可能性は高いですね」
ヘーゲルが冷静に言う。
「……ガリア、気をつけて操縦しろ」
「了解」

 特務艦は減速して、慎重に航行する。それでも、たまに何かが激突する……。なぜか、寒気もしてきた……。凄惨たるその場をかきわける感じで特務艦は進んでいく。
 やがて、浮遊物が少なくなり、特務艦は航行速度を上げていった。そして、司令部がある異次元基地が見えてきた。このあいだと変わらず、基地は異次元空間上に浮いていた。ここから見た感じでは、ダメージを受けている様子はなかった。そのことに、山口はほっと一安心した。
 しかし、基地のまわりにたくさんの艦がいることがわかると、山口だけでなくブリッジの全員が表情を強張らせた。
「警戒体勢を取れ」
山口は静かに命令を下した。特務艦内にサイレンが1回鳴った。