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文殊(もんじゅ)
文殊(もんじゅ)
novelistID. 635
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とある学校の委員会は!

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正に、絶句である。
一年生の誰もが口を開かず、二、三年生はしみじみと頷く。
加計本の目が開かれ、その強い視線が委員に向けられる。
「今年度および来年度、予算委員会一同は学校財源を守るために寛容方針を選ばない!」
立ち上がり、拳を握っての熱い叫び。
一年生のついていけない空気もつゆ知らず。
二、三年生は「よく言った!」と拍手までしている。

そんなに、そんなに頑張って委員会ってするものなのか。
一瞬よぎった考えも、全くの無駄に終わりそうな勢いの委員会。
『俺……入学して、早くも挫折しそうだ』
同じ一年生のメンバーより。
決意に満ち溢れた先輩方より。
小学校から数字に関するものが苦手な、主計の胃がつぶれそうであった。